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2020.09.03

大会情報

ズベレフがアメリカ期待の新鋭、ナカシマを破り3回戦進出!<USオープン3日目>

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3回戦に進出したアレクサンダー・ズベレフ (c)Simon Bruty/USTA

9月2日、USオープン3日目が行われ、初戦のケビン・アンダーソン(南アフリカ)戦で調子の良さを見せた第3シード、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は、アメリカ期待の新鋭19歳、ブランドン・ナカシマと対峙した。

日系人の父親とベトナム人の母親の間に生まれたナカシマのランキングは223位。USオープンはワイルドカードを得て出場し、1回戦はストレートで快勝。トップ10プレーヤーへの挑戦権を初めて手にした。ナカシマの現在のコーチは、元ウィンブルドンチャンピオンのパット・キャッシュ氏。偉大なレジェンドがコーチとは、彼の将来の期待の高さがうかがえる。

試合は、第1セットこそズベレフがナカシマにブレークポイントを握らせず、セットを奪ったが、第2セットでは攻守が逆転。ナカシマが攻撃的なリターン、そしてネットプレーでズベレフを揺さぶり、タイブレークの末にセットを獲得。
それでも相手は世界ランキング6位のズベレフ。湿度が高く、「シューズの中が(汗で)水が入ったようだった」(ズベレフ)とコートにグリップしない状況がありながら、早い仕掛けでナカシマを突き放した。スコアは7-5、6-7(10)、6-3、6-1。


アメリカ期待の新星、ブランドン・ナカシマ (c)Mike Lawrence/USTA

試合後、ズベレフは24本のエースと75%のファーストサーブの確率にもかかわらず、「セカンドサーブとバックハンドの調子が悪い。明日、いや、これから練習して調整する」と、まだまだ優勝へ向けて改善の余地があることを語った。

ズベレフの勝利の一方、19歳の堂々したプレーぶりに解説していた元世界ランキング21位のテイラー・デント氏もサーブ、フォアハンドのリターンや回り込みの強打の素晴らしさを挙げて称賛。ナカシマのパフォーマンスは今後の彼の活躍に確かな手応えを感じる試合内容だったように思う。

“ブランドン・ナカシマ”覚えておいて損はないだろう。

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文=知花泰三(全米プロテニス協会公認指導員資格保持者)