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2020.09.06

大会情報

アメリカの“若き狼”、メドベデフの前に屈す<USオープン6日目>

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(3)ダニー・メドベデフ(ロシア)
6-3 6-3 6-2
J.J.ウルフ(アメリカ)

22歳のウルフは、ランキング138位、2016年USオープンダブルス以来のグランドスラムだが、2回戦では、第26シードのギド・ペラ(アルゼンチン)に勝利するなど、波に乗っている。若かりし日のアンドレ・アガシに似たヘアスタイルでも話題の若手有望株である。現地のテレビ解説者も、チャレンジャーツアーの成績(19勝4敗)を紹介して「グランドスラムレベルで結果を残すことはかなり困難。だからこそ彼がいかに調子がいいかがわかる」と称えていた。前年、準優勝のメドベデフにどんな試合を展開したか?

ウルフは試合開始から、高いボールを混ぜるなど展開を変えようと試みる。しかし、メドベデフにはどれも効果的な作戦にはならず。ファーストサーブの確率が50%を切るとサービスキープが難しくなり、ブレークを許してしまう。目の覚めるような1発のショットで見せ場は作ったが、奪えたのは8ゲームのみ。プレッシャーをかける前にメドベデフにゲームをコントロールされる展開となり、ストレートで敗れた。

「6ヶ月の休みから復帰できるのは簡単ではない。1日休んでの今日の試合が3セットで勝てて良かった」と答えたメドベデフ。対戦相手のウルフを「今日は、彼の調子がよくなかったかもしれない。けど、ランキングを上げて初のグランドスラム(シングルス)出場で、よく勝ち上がってきたと思う」と讃えた。


ウルフの挑戦を退けたメドベデフ

Photos by Simon Bruty/USTA

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文=知花泰三(全米プロテニス協会公認指導員資格保持者)