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2020.09.04

大会情報

NY便り号外「ライバル不在の中、虎視眈々と優勝を狙う選手の行方②&日本人結果」<USオープン4日目>

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アンドレイ・ルブレフ (c)Pete Staples/USTA

【NY便り号外「ライバル不在の中、虎視眈々と優勝を狙う選手の行方①」<USオープン4日目>】より引き続き、注目選手を紹介。

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★アンドレイ・ルブレフ(ロシア)

昨年からの好調をキープ!

アグレッシブなプレーで3回戦へ

世界ランキング14位で今大会第10シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)は、初戦でダニエル太郎(エイブル)に勝利したグレゴワール・バレール(フランス)と対戦。トップシードの実力の差を見せつけ、6-2、6-4、7-6(4)のストレートで勝利した。

「バレールが試合開始からアグレッシブで、どちらがセットを取ってもおかしくない展開だった。後半から自分のサーブが入り始め、どんどん調子が上がっていった」とルブレフ。どのようにメンタルのタフさをキープしていくのかとの問いには、「朝起きて、練習して、ポジティブに、という積み重ねさ」とコメントした。

一時は大きくランキングを落としたルブレフだが、昨年から好調を維持しているようだ。要チェックの選手になりそうだ。

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★ヴァセック・ポスピシル(カナダ)



ジュニア時代からのライバル下し

USオープンで初めて3回戦進出

1990年生まれ同士のカナダ人対決となったミロシュ・ラオニッチとヴァセック・ポスピシルとの試合は、ポスピシルがファーストセットをタイブレークで落とすも第2、第4セットでブレークに成功。6-7(1)、6-3、7-6(4)、6-4の見事逆転勝ちを収め、自身初となるUSオープン3回戦へコマを進めた。

金星を挙げたポスピシルは「彼(ラオニッチ)のサーブは信じられないほど良かったが、うまく読めたと思う。試合のカギとなったのは、サービスゲームで楽にキープできたことだね」とコメント。ビッグサーバーとして知られるラオニッチのサーブも苦にならなかったと語った。また、同学年であり、ジュニア時代からラオニッチと多くの時間を過ごしてきたポスピシルは、「彼には時間を与えてはいけないんだ。でも彼にはビッグサーブとパワーがある。言うのは簡単だけど、実際にプレーするのは難しいよ。それを今日は実行できてよかった」と勝利を喜んだ。

一方、前哨戦「ウエスタン&サザン・オープン」で決勝まで進んだラオニッチは、5本あったブレークポイントをひとつも取ることができず2回戦で姿を消した。

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<女子>
★ソフィア・ケニン(アメリカ)

(c)Andrew Ong/USTA
(c)Andrew Ong/USTA
全豪女王が母国アメリカで
2冠目指す!

今年の全豪女王で現在世界ランキング4位、今大会第2シードのソフィア・ケニン(アメリカ)は、同104位で左利きのレイラ・フェルナンデス(カナダ)と2回戦で対戦。地力に勝るケニンがブレークポイントを与えず、6-4、6-3で手堅くまとめて完勝。3回戦進出を決めている。

「(攻め方が)豊富でトリッキーな相手だった」と語ったケニンだが、「しっかり勝つことができた」。全豪優勝から約8ヵ月が経ったが、その後もしっかり練習してたようで、「自分のレベルは間違いなく上がっている。全豪ではもう少し良かったが、この2試合で良くなってきた。コートのフィーリングも良くなってきたし、自分のプレーができていると感じる。今の状態に満足している」と自信を露わにした。

ビクトリ・アザレンカ(ベラルーシ)と組んだダブルスでも一回戦突破を果たしているケニン。「彼女とプレーできて幸運。ネットにつくこと、リターンの上達に取り組んでいる。シングルスではそれが役に立っていると思う。ダブルスをプレーすればするほど、シングルスのほうが楽に感じられるわ。ダブルスは本当に楽しい」と、シングルスにも良い影響を与えているようだ。


<日本人結果>
(c)Simon Bruty/USTA
(c)Simon Bruty/USTA

第6シードの青山修子(近藤乳業)/柴原瑛菜ペアはアメリカ人ペア、アン・リー/ベルナルダ・ペラと対戦。
両セット共にクロスゲームとなったが、昨年からペアを組み、育ててきたコンビネーションでブレークチャンスを何度も作った。また、チェンジコート時やポイント間のアイコンタクトも長年汲んでいるかのような阿吽の呼吸を見せ、6-4、7-5のストレート勝ちを収めた。

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文=知花泰三(全米プロテニス協会公認指導員資格保持者)