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2020.09.09

大会情報

ズベレフが全豪に続いてUSオープン4強!<USオープン9日目>

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(c)Andrew Ong/USTA

アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/第3シード)
1-6 7-6(5) 7-6(1) 6-3
ボルナ・チョリッチ(クロアチア/第27シード)

ジュニア時代からのライバルである二人は、2013年USオープンジュニアの準決勝で対戦しており、その時はルセットでチョリッチが勝利。さらにプロになってからはチョリッチが3勝1敗という状況。2017年のUSオープン2回戦でもチョリッチが4セットでズベレフを下している。

(c)Andrew Ong/USTA
アレクサンダーズベレフ (c)Andrew Ong/USTA

そんな相性もあってか、第1セットを1-6というスコアで落としたズベレフ。第2セットでもチョリッチにリードを許す。しかし、2-4からタイブレークに持ち込むと、チョリッチが3本連続で浅いボールをミス。セットカウント1-1に戻す。
第3セット先にブレークをしたのはズベレフだった。2-1とするが、2本のダブルフォールトを犯しブレークバックを許す。ここまでの2人のテニスは簡単なミスを含むとても奇妙な展開が続いた。それでも5-6で迎えた自身のサービスゲーム、15-30の場面では、チョリッチの打った絶妙なドロップショットを返球。ポイントにつなげ、ブレークチャンスを与えず。「この(パンデミックの)半年でフットスピードを上げることができた。ハードワークの成果だね」と試合後に語ったズベレフ。セカンドセットに続いて突入したタイブレークでは、先にミニブレークを重ねたズベレフが勝利に王手をかける。

第4セット、2-2の第5ゲームでズベレフのサービスゲームで0-40としたチョリッチだが、4本のブレークポイントを生かせず。主導権を握るチャンスを逃すと、3-4の自分のサービスゲームを落とし、ズベレフがベスト4入りを決めた。

(c)Darren Carroll/USTA
ボルナ・チョリッチ (c)Darren Carroll/USTA

試合後、1-6 2-4 の状況について聞かれたズベレフは、「もう少しアグレッシブにプレーすることで良くなってきた。安定感も出てきてサーブも良くなった。『失うものは何もない』と自分に言い聞かせた」とコメント。スピードのあるセカンドサーブを使ったことについては「(ダブルファーストに近いスピードでセカンドサーブを何回か打った)ファーストサーブの調子が良くて使ってみたらセカンドサーブでもうまくいった」と語った。

1995年のボリス・ベッカー氏以来となるUSオープンでドイツ人4強入りを果たしたズベレフ。「今夜のカレーニョ・ブスタとシャポバロフとの試合を観る前にエネルギーを回復することに努めるよ」と、次戦に向けて力を蓄えるとした。

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文=知花泰三(全米プロテニス協会公認指導員資格保持者)