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2020.09.11

大会情報

上地結衣が大谷桃子を下し日本人対決を制す<USオープン11日目>

(c)Darren Carroll/USTA

上地結衣(三井住友銀行/第2シード)
6-2 7-6(5)
大谷桃子(かんぽ生命)

日本人同士の対戦となったUSオープン(全米)女子車いすテニス準々決勝。
グランドスラム初出場となる大谷は、車いす世界ランキング9位。2016年に車いすテニスの試合を始め、健常者だった高校生の時には全国高校総体(インターハイ)にも出場している。
対する上地は車いす世界ランキング2位。グランドスラムでは7勝しており、USオープンでは2014年と2017年に優勝している。昨年のグランドスラム優勝はなかったが、今年の全豪オープンで単複優勝。経験と実績を持つ女子車いすテニスのリーダー的な存在である。

注目の試合は、第1セットで最初にサーブをブレークした上地。しかし、大谷は、バラエティーに富んだショット、精度の高いボールを展開して、ブレークバックする。それでも、安定感で上回ったのは上地。大谷を突き放し6-2で第1セットを先取した。

(c)Darren Carroll/USTA
大谷桃子 (c)Darren Carroll/USTA

第2セット、先にブレークした大谷だが、ラリーを続けようとするボールを上地のフォアハンドがコーナーを捕らえ始める。車いすテニスは2バウンドまで許されているが、移動に限界がある。そのため、いかに相手が打ちやすいポイントで打たれないかが重要となり、返球するボールの質が問われる。
アメリカの解説者に「ボールマシーン」と評された上地の正確無比なストロークに、大谷が我慢しきれず、ミスが出始める。1ブレークアップだったが上地に追いつかれ、タイブレークへ。先にリードを奪ったのは大谷だが、4-5 で自身のサーブでダブルフォールト。痛恨のミスでリードを奪われた大谷。そのまま上地が勝利を手にした。

試合後はマスクの上からでも笑顔が溢れているのがわかる上地。大谷の健闘を称えつつ、自身のプレーにも満足そうだった。

文=知花泰三(全米プロテニス協会公認指導員資格保持者)