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2020.09.11

大会情報

国枝慎吾が今季グランドスラム2冠へ好発進!<USオープン11日目>

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(c)Darren Carroll/USTA

国枝慎吾(ユニクロ/第1シード)
6-3 6-2
ニコラス・ペイファー(フランス)

車いすテニス準々決勝、日本の誇るレジェンド、国枝が車いすテニス世界ランキング7位、29歳のペイファーの挑戦を受けた。

第1セット、国枝はブレークされるもペイファーのサーブを2度ブレークして6-3で奪取。セカンドサーブでのポイント獲得率が100%の素晴らしいスタートを切った。

(c)Darren Carroll/USTA
ニコラス・ペイファー (c)Darren Carroll/USTA

第2セット、ペイファーが自慢の強烈フォアを披露する場面もあったが、安定感に勝る国枝のペースで試合は進んでいく。
車いすを動かしながら打点まで移動し、なおかつパワーを生み出すために回転しながら打つため、コントロールが難しいのが車いすテニスの難しいところ。だが、国枝のチェアワークは、ブレが少なく素晴らし買った。
結局、ペイファーは第2セット途中からミスが増えてしまって6−2。国枝がストレートで勝利した。

試合後のインタビューで国枝は、「先にサーブをブレークできてよかった。長い間試合ができなかったが、1試合ごとに良くなってきている」とコメント。前回の試合は3月中旬。約6ヵ月も試合がなかったことについては、「自分自身にフォーカスしていた。新型コロナウイルスには勝てるわけではないので、自分ができることに集中した」と語り、来年開催される東京パラリンピック2020に向け、インタビュアーにしっかりとアピールした。

今年の全豪オープンで、シングルス23度目のグランドスラム優勝を果たした国枝。今シーズン2冠目に向けて、好発進だ。

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文=知花泰三(全米プロテニス協会公認指導員資格保持者)