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2020.09.11

大会情報

アザレンカがライバルのセリーナに逆転勝利! 7年ぶりのグランドスラム決勝へ<USオープン11日目>

(c)Simon Bruty/USTA

ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)
1-6 6-3 6-3
セリーナ・ウイリアムズ(アメリカ/第3シード)

大坂なおみが決勝に進出し、その相手を決めるUSオープン(全米)女子テニス準決勝。グランドスラム24勝目を目指す世界ランキング8位セリーナ・ウイリアムズと、7年ぶりのグランドスラム決勝へ好調をキープしている同27位(元1位)アザレンカが登場した。

過去の対戦成績では、セリーナが18勝4敗でアザレンカを圧倒。とりわけグランドスラムの舞台では、一度も勝利を譲っていない。

第1セット、アザレンカは緊張からかサーブが不安定。2度のブレークを許して0-3となってしまう。さらにアザレンカはこれまでのラウンドでは見られなかったストロークのミスも出て、セリーナが6-1で先取する。

セリーナの強烈なサーブ、パワーストロークは前試合(ピロンコワ戦)より調子良く見えた。しかし、第2セットになると流れが変わる。落ち着きを取り戻したアザレンカは躍動感のあるプレーを見せ、第5ゲームでブレークに成功。独自のリズムでセットを6-3で奪い返した。お互いが自らを鼓舞し、一球ごとに声を出すスタイルは過去の対戦がフラッシュバックするようでもある。

(c)Simon Bruty/USTA
セリーナ・ウイリアムズ (c)Simon Bruty/USTA

緊張感あふれるファイナルセット。
第1ゲームが終わったところでトラブルが起きる。セリーナが左足アキレス腱の痛みを訴えメディカルタイムアウトを取ったのだ。しかし、回復はせず。再開後、アザレンカは2度のチャンスを生かし、ブレークする。その後、リードを保ったまま、迎えたアザレンカのサービング・フォー・ザ・マッチ。最後は2本のサーブポイントでゲームを締めくくった。

試合後、前回のUSオープン決勝から7年経ったことについて「7年ね!“7”は私の好きなナンバーよ」と話し始めたアザレンカ。「素晴らしいチャンピオンとプレーできたことがうれしい」とセリーナ相手に勝利できたことを喜んだ。また、第1セットから逆転したことについては、「ベストを尽くせばチャンスがくると思ってプレーしていたら、少しずつ変わっていった。試合が終わるまで何が起きるかわからない」とベテランらしいコメント。

2012年USオープン決勝ではセリーナ相手に最終セット5-3とリード。マッチポイントもあった中で敗れた苦い思い出もあった。「あの頃の私は若かったわ。エゴもコントロールできなかった」と、精神的にも成長したことが勝ちを生んだとした。

くしくも2週間前の前哨戦「ウエスタン&サザン・オープン」の決勝と同じ顔合わせとなったUSオープン決勝(その試合は、大坂が棄権)。対戦する大坂なおみについて、「この前は実現しなかったので、待ち遠しいわ。彼女(大坂)は非常にパワフルな相手だけど、自分自身が楽しんでやるだけ」と軽やかな口調で決勝への想いを語った。

一方、第1セットを簡単に奪ってから逆転負けというエンディングは、セリーナにとって想像しなかったことだろう。試合後、足早にコートを後にしたセリーナ、マーガレット・コートに並ぶグランドスラム24勝はお預けとなった。

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文=知花泰三(全米プロテニス協会公認指導員資格保持者)