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2020.09.19

選手情報

カサトキナに襲った悲劇。そこで見えたアザレンカの<真の優しさ>

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<写真はWTAのTwitterより>

9月18日、ローマ大会3回戦、ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)とダリア・カサトキナ(ロシア)の戦いは、カサトキナの途中棄権で幕を閉じた。
第1セット6オールでタイブレークが始まった2ポイント目、アザレンカのボールがコードボールに。それに向かってダッシュしていったカサトキナは、そこで右足を滑らせたがサービスラインのテープに右足を取られて転倒してしまう(ここで右足を捻っている)。

すぐに起き上がれないカサトキナに異変を感じたアザレンカは、氷嚢を持ってすぐに駆け寄るとシューズを脱がしてあげ、患部を冷やすように促した。その後もタオルで汗を拭ってあげ、肩を貸してベンチまで連れて行くなど、号泣するカサトキナのケアを行った。

ベンチに座ったカサトキナは、メディカルから手当てを受けたが棄権。その後もアザレンカは、涙を流し続けるカサトキナに寄り添い、絶えず声をかけ続けた。




「本当に悲しい終わり方になってしまった。素晴らしい試合をしていたのに、ダリアにとって本当に悲しい結果になってしまった。彼女はとても才能がある選手なのに…。ケガは本当に残念。早く良くなるように祈っている。最善を尽くして、また強くなってくれるはず。彼女はそれができるし、それを私も望んでいる。できれば全仏オープンの前に、プレーできる状況になるように祈るわ。

どれほど彼女が悲しかったがわかる。だから表現が難しい。本当に彼女は必死にプレーしていたのがわかっていたから。彼女は『私のカムバックに影響を受けた』と言ってくれていた。だから、私はとにかく言葉をかけ続けたの」と試合後に語ったアザレンカ。

まずはカサトキナの右足が大事に至っていないことを祈るばかり。その中で、アザレンカが見せたスポーツマンシップ、振る舞い、優しさは、称賛されるべきものであるとお伝えしたい。

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