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2020.10.24

メーカーズボイス

HEAD「インスティンクト2020」が11月発売! テニスクラシック編集部が試打インプレッション!!

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テニスクラシック編集部(川)試打インプレッション



試打① ヘッド グラフィン360+ インスティンクト MP
フラット系で叩くと
際立つ心地よい打球感!

試打と言いながらも打つ前の第一印象を一言…カッコいい! 他のメーカーでもブルーを使ったラケットを出しているが、すべてブルー系というのもなかなか勇気のいること。グロスではなく、少しマット系にしていることも見た目の良さを演出している。

さて、実際に打った感想だが、100平方インチのフェイスサイズにバランスポイント320mm、フレーム厚23-26-23mmの中厚という黄金スペック通りのスペックで、一球目を打った瞬間にパワーがあるラケットだということがわかる。
特徴は打感の柔らかさだ。フラット系で厚く捕えれば、ボールが食いついてくれ、狙った場所へ送り出しやすい。だからと言って、インパクト時の手にくる感触が残りすぎることがなく、軽快なテニスができて気持ちが良かった。

一方、気になったのは、低く滑ってくるボールを打つ時。ネットより低い打点で取らされることで、ボールを持ち上げなければならないのだが、かなりスイングスピードを上げて回転をかけなければいけないと感じた。
それでもリラックスした状態でスイングスピードを落として打つと、スーッと伸びてくれる。

スピン系のエクストリームと打ち比べてみると、よりインスティンクトの特性が明らかになるのだが、同じようにスイングしても打ち出しの角度も弾道もインスティンクトのほうが低くなる。厚すぎないグリップでよりフラットで打つタイプにおすすめしたい。

試打② ヘッド グラフィン360+ インスティンクト S
軽いのにパワフル!
オフセンターでも
楽々返球できるスグレモノ

「S」と「MP」の違いは、重量が15g軽くなったということ。その他のスペックで差はなく、打感やボールの伸びはそれほどMPとの差はないと感じた。だが、軽くなってより鮮明になったのが、フレームのしっかり度合い。常にスイートスポットで捕えられればいいのだが、それが難しいのがテニスというもの。左右に振られ、オフセンターで打つこともあるだろう。その時でも通常のストロークのようにパワフルに打てるのがメリットだと感じた。そしてもう一つ、“振り抜き”がかなりいい! 「MP」とバランスが同じであるため、振っていてテニスの楽しさを思い出させてくれるほどだ。競技で使うには物足りなさを感じてしまうが、楽なのに「MP」と匹敵するぐらいのパワフルさを味わえる仕様になっている。また、ネットプレーでも操作性も高く、弾き感があって厚く捕らえると、いつも以上にボールにスピードが乗ってくれる印象だった。『MPの重さは正直しんどい…』という方もいるだろう。そういう方にはピッタリの1本だと思う。
 


試打③ ヘッド グラフィン360+ インスティンクト LITE
負のイメージが一掃!
フレーム強くて弾き返せる

思わぬ誤算だったのが、107平方インチに270gの「LITE」だ。軽量ラケットということもあり、力負けしてしまうかなと打つ前の印象だったが、実際に打ってみると真逆の印象。0.2インチ長くて、打つ前の印象よりパワーが生み出せるなと感じた。ネットプレーでは、回転をかけて深く運ぶように打っても、パーンっと叩くように打っても気持ちよい打感のまま弾き返せる。さらには相手の強いボールをブロックするのもパワーがあるため簡単に返球できる。
打球感の部分では、ぼやけるかなと思いきや、MPやSと同じようにフレームのしっかり感を味わいながら、ボールを掴んで打つことができ、インスティンクトの特徴を感じ取ることができた。
また、インチアップしたことで、『操作性がどうなるかな?』と思っていたが、まったく問題なし。糸を引くようなスライスやボレー、サーブも打てるため、女性やパワーのない方には大きな武器になるのではと感じた。

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