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2016.09.20

メーカーズボイス

US OPEN 2016 REPORT

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ダニエル・エバンス
ワウリンカを相手に
マッチポイントまで迫る大健闘

「きっとキャリアベストウィンだね。メンタル的にも難しい試合だったけど、4セット目にカムバック(プレーが戻った)できた。今夜のプレーは上出来だよ」(A.ズベレフ戦後、ダニエル・エバンス談)


ダニエル・エバンスもPRO STAFF97を使用

3人の選手が3回戦に進出するという1968年以来の快挙を成し遂げたイギリス勢。その一角として、光を見せたのが26歳のエバンスだ。2回戦では売り出し中の若手ドイツ人選手、A.ズベレフと対戦。序盤はきっ抗した展開だったが、徐々にエバンスのストロークが相手を追い込んでいく。単に深いショットだけでなく、アングル、回り込んでの逆クロスなど、効果的に打ちこんでいくと、相手を追い込んでいく。第3セットこそ奪われたものの、第4セットは、再びエバンスがステップアップ。これにズベレフは集中力を落とし、セットカウント3-1で勝利した。「正直に言うと、勝つとは思ってなかった」と本音も出た。次戦の相手は、初対戦となるワウリンカ。「(3回戦まで進出し、フェデラーに敗れた)ウィンブルドンの時のような調子。試合が楽しみだ」と語り、ワウリンカ戦に臨んだ。

グランドスラム2冠の相手。誰もがワウリンカが楽な試合をするに違いないと考えていたはず。ところが、予想どおりの展開とはならない。

この日のエバンスは、前試合以上の集中力、そしてアグレッシブなテニスを発揮する。6-4、3-6、7-6と先に2 セットを奪うと、第4セットも互いに譲らぬままタイブレークに突入。ここでエバンスは6-5とマッチポイントを握る。しかし、あと1本を決めることができず。ワウリンカにセットを奪われると、第5セットは「疲れが出てしまった」とエバンス。結局、第5セットは2-6で、金星は上げられず。それでも、この大健闘を見た人は忘れられない試合となったはず。勝ったワウリンカは、「試合を通じて、常にプレッシャーをかけられていた。彼には本物の才能がある」とエバンスを称えている。

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