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2020.11.18

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ケガに苦しむデルポトロ… 元コーチ「トップと戦えないと感じているなら復帰はない」

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現在、右ヒザのケガでツアーから離れている元世界ランキング3位のファン・マルティン・デルポトロ(アルゼンチン)の元コーチのマルセロ・ゴメス氏が「トップのライバルに勝てないと感じているなら、彼の復帰はない」と語ったと海外メディア『Tennis World USA』が報じている。

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2018年の上海マスターズで右ヒザ膝蓋骨を骨折したデルポトロは、2019年に一時は復帰したものの同年6月のフィーバー・ツリー選手権で、転倒し手術を受けた。今年に入っても痛みが治まらず1月に手術を受けたが、8月にはロジャー・フェデラー(スイス)の担当医に手術を勧められ再手術を受けるなど、ケガに苦しんでいる。

そのデルポトロを幼少期のころから知り、数々の栄光と挫折を共にしてきたゴメス氏は、「彼が10歳の時に私は彼がトップ10に入る可能性があると知っていた。エリートになるにはすべての要素で高いレベルでないといけないが、彼はそれを満たしていた」と才能を認めつつ、「もし怪我がなければ彼はノバク・ジョコビッチやラファエル・ナダルとATPの頂点を争っていただろうね」と残念がった。

2009年のUSオープン決勝では、当時世界1位のフェデラーをフルセットで下し、グランドスラム初優勝したデルポトロ。だが、それ以降幾度となくケガに泣かされ、2010年には右手首を手術。その数年後にも左手首を3度手術してきた。
果たしてデルポトロの復活はあるのか気になるところだが、ゴメス氏は「テニスを楽しむ少年として彼を見てきたが、彼はそれができなくなるまで挑戦するだろう。私には彼がヒザのケガから復活するよう願っている。ただ、もし彼がトップの選手たちと100%競うことができないと感じているなら、彼は復帰しないだろう」と語っているという。

今回の右ヒザのケガでキャリア最長となる約1年5ヵ月もの長い期間、公式戦から遠ざかっているデルポトロ。ケガから幾度となく立ち上がった“不死鳥”の姿を再びコートで見られる日を待ちわびたい。

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写真=石塚康隆 Photos by Yasutaka Ishizuka