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2020.12.02

メーカーズボイス

<プロをも魅了!>テニスでポリと言えばルキシロン [LUXILON] その「新たな選び方」とは?

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テニスの歴史を変えた
「ルキシロン・ショット」

「フェイスサイズが大きくなっていき、どの選手もパワフルなショットを打つように変化していた。明らかにゲームに変化が起きていた」(アンドレ・アガシ/アメリカ)時代、その中で、クエルテンは『ルキシロンのポリエステル・ストリング』という武器を得てプレーしていた。
テニス・ラケットに張るものは、長らくナチュラル(ガット)が主流だったストリングだが、そこにシンセティック・ストリングが登場。それでも、進化するラケットに追いついていない状況だった。ヨナス・ビョークマン(スウェーデン)は、「(当時)より良いショットを打つために、スピード重視にするか、スピン重視にするかの二択しかなかった。どちらもアップさせようとすると、ミスをするリスクが高まるからだ」と当時を振り返っている。

そんな中、クエルテンだけがありえない軌道のショットを打っていた。一番驚いたのはライバルであるプロたちだ。かつてのトップ10選手、トッド・マーティン(アメリカ)は、「『8フィート(約244cm)くらいオーバーする』だろうボールが、コートの中に落ちるのだから、驚きだった」とコメントしている。それまでの常識では考えられないスピードとスピンが効いたボール。とりわけ『回り込み逆クロスのフォアハンド』は、驚くべき軌道だった。普通ならサイドアウトする速度のボールが、ネットを越えて“ストン”とサイドライン手前に入るからだ。

そのショットのことは後に、イギリスのニュース雑誌『TIME』の中で、「ルキシロン・ショット」として、下記のように紹介されることになる。





【プロ選手たちは、それを「ルキシロン・ショット」と呼ぶ。あなたも耳にしたことがあるかもしれない。唸りを上げて飛んでいくボールで、致命的なほどのトップスピンがかかっている。ショートクロスに打たれたボールが、直線から曲線へと急変化してコートに落ちる。元プロのスコット・マケインコーチは「まるで卓球のような変化だ」と語っている。そのボールは、1997年全仏でクエルテンが、モノ構造のルキシロンのポリエステル・ストリングで打ったものである】<『TIME』誌の記事の翻訳>



プライベートストリンガーとして有名なネイト・ファーガソン(プライオリティー・ワン。フェデラーらのストリンガーとして有名)は、「ルキシロンが、試合を大きく進化させることとなった」と語り、ダレン・ケーヒル(オーストラリア、現ハレプコーチ)は、「あのころから多くのプレーヤーが、コート後方にポジションを取り、大きなスイングでボールを叩くようになった。同時に、ネット・プレーヤー不遇の時代は始まった」と振り返っている。

97年全仏優勝時、クエルテンはルキシロン「オリジナル(1.30mm、57ポンド)を張っていたが、すぐに「アルパワー(1.25mm、40ポンド台後半~50ポンド台前半)」に変更。2000年、2001年にも全仏で優勝を果たしている。余談だが、クエルテンは後に「ちょうどこのころ、ポリがフィットしなかったアガシが『ATPが(ルキシロンを)使用を禁止にすべきだ』と文句を言っていたよ(笑)」と暴露している。


プロ選手を魅了し続ける
ルキシロンをあなたも!

「ルキシロンでしか打てないショットがある」「ルキシロンだから、オーバーするようなボールがコートに入る」、プロの選手の間に、ルキシロンが浸透するのも納得だ。そして、そのシェアはますます増えるばかり。そんなことから、欧米ではポリ・ストリングの総称を「ルキシロン」と呼ぶこともあるのだとか。


「大事なことは、ルキシロンがプロのためだけのものではないということ。一般の方にとっても、メリットあるストリングです。だからこそ、ぜひ使ってほしいと思っています」。2018年、来日時のインタビューでニコ氏はメッセージを語っている。

関連記事「ルキシロンの秘密を探る。 ルキシロン社長・開発責任者をインタビュー」

そのクオリティーの高さは、使ってみればわかるはず。未体験の人は、ぜひ一歩を踏み出してほしい。ルキシロンのポリは、あなたのテニスに未知のものをもたらすはずである。



次回(2020/12/9更新)は「ルキシロン アルパワー125 その魅力とは?」 乞うご期待!!




★[Wilson Web Magazineバックナンバー(2011年1月号~2020年3月号)]
https://wwm.tennisclassic.jp/archive/backnumber/index.html

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