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2020.12.27

選手情報

「1つのターニングポイントになった」シュワルツマンが2020年シーズンを振り返る

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シュワルツマンが2020年シーズンで
自信を手に入れた大会とは?

世界ランキング9位のディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)が2020年シーズンを総括し、準優勝を収めたローマ大会について語ったことをテニス系海外メディアの「Ubitennis」が報じている。

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今季はATPタイトルこそ獲得できなかったものの、全仏オープンではグランドスラム初のベスト4進出を果たすなど、大きな飛躍を遂げたシュワルツマン。数ある対戦の中からシュワルツマンは「クレーキング」と称されるナダル、期待の若手であるデニス・シャポバロフ(カナダ)から勝利を挙げたローマ大会が大きな自信になったと述べている。

「ローマでナダルに勝ったことで自信がついたし、その勢いでシャポバロフに勝ったんだ」と話したシュワルツマンは、「大会を通して集中を保ち、気持ちをポジティブに持っていくことを心掛けた。ナダルとシャポバロフ、この2人に勝ったことは僕のキャリアの中でも最高のものだったよ」と満足げに語った。

中でもナダルはシュワルツマンにとって「天敵」であり、過去9度の対戦でいずれも敗戦を喫していた。それだけに、10度目にしてナダルから勝利を掴み取ったことは1つのターニングポイントとなったのかもしれない。シュワルツマン自身も「確かに初めてのことだった。ビッグ3(フェデラー、ナダル、ジョコビッチ)とは何度か試合をしたことがあったが、ローマでナダルに勝つまでは一度も勝ったことがなかった」と記憶していたようだ。

一方で「(いずれの対戦も)本当に良いプレーをしていて、スコアも良かったし、フィーリングも良かった」とした上で、「第1セットは本当に良かったよ。彼(ナダル)が与えてくれたすべてのチャンスを手に入れたんだ。第2セットを取られても、第3セットにはチャンスがあると自分に言い聞かせていた。ずっと集中していたし、それが鍵だったと思うよ」とローマでのナダルとの対戦を振り返った。

170cmと小柄ながらも躍動感溢れるテニスでファンを魅了し続けているシュワルツマン。来シーズンもナダル戦で掴んだ自信を胸に、更なる活躍が期待される。

文=中村光佑

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma