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2020.06.22

大会情報

NY便り「USオープン2020車いすテニス部門の開催か!?」

中止決定が発表されたUSオープンの車いすテニス部門が開催される方向に動いているようだ。

6月19日、USTA(全米テニス協会)は、USオープンの車いすテニス部門が中止を発表する前に、車いすテニスの選手に相談をするべきであった、と認め、現在(中止決定)の姿勢を変える必要があるとしている。

AP通信によると、USTAの広報は電話インタビューで、「一部の車いすテニス選手からトーナメントの除外について不満があった」と回答。USTAは、6月19日の声明で、USTAのCEOであるマイク・ダウズ氏やUSオープンのトーナメントディレクターを務めるステイシー・アラスター氏、車いすテニス部門のトーナメントディレクター、ジョー・ウォーレン氏が、選手やITF車いすテニスの責任者と電話で会談し、「USTAは、USオープンの計画をATPやWTAの両方に伝えていたように、車いすテニス選手に対して直接連絡すべきだった」と否を認め、「車いすテニス選手やITFと協力して、多くの潜在的なシナリオを調査し、競技のために前進する最善のアプローチをとることを約束した」とコメントした。

その選択肢に関して、USTAは詳細を明かさなかったが、車いすテニスでグランドスラム単複22度の優勝を誇るステファン・ウデ(フランス)は「USオープンの車いすテニスには3つの選択肢がある」と言及している。

一つは、選手がプレーする代わりに補償金を提供すること(選手への補償総額は15万ドル/約1,600万円)。二つ目は、USTAナショナルキャンパスがあるフロリダ州オーランドでUSオープンの車いすテニスを開催すること。最後は、ニューヨークで開催する場合、昨年の賞金総額から5%減額(約3,500万円)することとしている。

大会形式発表後の再考は、異例とも思えるが、これだけフレキシブルに対応できるところは、さすがUSTAと言うべきだろう。見えない敵とも戦うことになる今大会、できるかぎり多くのプレーヤーが参加して、安全に執り行われることを願いたい。

文=知花泰三(全米プロテニス協会公認指導員資格保持者)

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