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2021.05.14

選手情報

チチパスがベレッティーニを下し、ベスト8進出! ジョコビッチとの準々決勝へ[イタリア国際]

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Photo by Getty Images

チチパス、ミスの少ない安定したプレーを見せてベレッティーニを撃破

「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/ATPマスターズ1000)シングルス3回戦、第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/世界ランク5位)が、第9シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/同9位)を7-6(3)、6-2で下し、ベスト8入りを果たした。

【画像】「BNLイタリア国際」ベスト8が決定! 勝ち上がり表

クレーコート・シーズン初戦となったATPマスターズ1000モンテカルロ大会で優勝を果たし、ATP500バルセロナ大会でも決勝に進出している好調のチチパス。今大会は2回戦からの登場で、初戦ではマリン・チリッチ(クロアチア)を7-5、6-2で下している。

対するは、2年連続のベスト8進出を狙うベレッティーニ。1回戦でニコロズ・バシラシビリ(ジョージア/同30位)に接戦の末に勝利すると、2回戦では調子を取り戻しジョン・ミルマン(オーストラリア/同42位)にブレークを許すことなくストレート勝ちを収めて3回戦進出を果たしている。

この日の試合、両者のサーブが好調で、共にテンポよくポイントを奪っていく。互いにブレークポイントすら握らせず、進むと第1セットはタイブレークに突入。そのタイブレークでは、先にリードを許したチチパスが、1-3から3度のミニブレークで6ポイントを連取し、第1セットを制した。このセット、チチパスはウィナーが10本に対し、アンフォーストエラーはわずか2本。対するベレッティーニも16本のウィナーに、6本のアンフォーストエラーと完璧なスタッツ。両者の獲得ポイント数は33ポイントずつと紙一重の戦いだった。

地元イタリアのファンの声援を背に、第2セットを取り返したいベレッティーニだったが、高い集中力を維持したチチパスを崩すことができず。反対に攻め急いだベレッティーニにミスが続き、チチパスが2度のブレークに成功し、ストレートで勝利を手にした。

勝利したチチパスは、準々決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク1位)と対戦。ジョコビッチは3回戦で、アレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ(スペイン/同48位)に対し、立ち上がりのゲームでブレークを許したものの、その後は盤石のプレーで相手を圧倒。6-2、6-1のストレートで下し、15年連続ベスト8進出を果たしている。

チチパスは試合後のオンコートインタービューで「彼(ジョコビッチ)はここで何度も勝っている。僕もベストパフォーマンスを発揮したい。全仏オープンでも対戦している。今回はチャンスだと思って、もっといいプレーができるようにしたい。これまでと同じテニスをして彼に挑戦したいね」と、ジョコビッチの強さを認めつつ、今の持つ力をぶつけていきたいとした。

ジョコビッチとの対戦成績は、2勝4敗で負け越しているチチパス。直近では、全仏オープンの準決勝で対戦しており、2セットダウンから追いついたものの、ファイナルセットで引き離され、3時間54分の激闘の末に敗れている。クレーコートでの勝利はなく、今度こそ勝利となるか期待したい。

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