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2021.06.01

選手情報

メドベデフが5度目の挑戦にして全仏オープン初勝利![全仏オープン]

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メドベデフが全仏オープン初勝利! 苦手クレーコートでも安定したプレー見せる

全仏オープン2日目、男子シングルスで第2シードのダニール・メドベデフ(ロシア/世界ランク2位)が、アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン/同37位)を6-3、6-3、7-5のストレートで破り、同大会5度目の出場にして初めて2回戦へコマを進めた。

【画像】全仏オープンもメドベデフの大会初勝利を称える

クレーコート・シーズンの初戦となる予定だったATPマスターズ1000モンテカルロ大会直前には、新型コロナウイルスの陽性反応が出たメドベデフ。「基本的にはずっとソファで横になっていた。体を動かそうにも体調が良くなかったからできなかったんだ。僕のアパートも狭いしね(笑)」と体調も良くなかったという。さらに、ATPマスターズ1000ローマ大会の前には腹筋も痛めていたとし、フィジカル面で不安を抱えていた。

それでも今大会の10日前には、フィジカル面の調子を取り戻し、セリーナ・ウイリアムズのコーチであるパトリック・ムラトグルー氏が主催するエキジビションマッチ「UTS」で完全に回復したと確信。グランドスラムで唯一白星のなかった今大会に挑んだ。

この日の試合でメドベデフは、ブブリクにリードを許す場面もあったが、落ち着いてポイントを積み重ね、2セットを連取すると、第3セットでは3-5から一気に4ゲームを奪い、ストレートで勝利。試合を通して、アンフォーストエラーをわずか16本に抑え、全仏オープン5度目の挑戦にして初めての白星を掴んだ。

試合後、メドベデフは「最高の気分だ。でも重要なのはテニスのレベル。今日は安定したプレーができた。練習の時の方がずっと良かったから、まだ改善の余地はあるね。次のラウンドではもっと良くなることを期待している。念のため言っておくが、勝利には満足しているし、自分のプレーのレベルにも満足しているよ」と、全仏オープンでの初勝利を喜んだ。

また、今大会の前哨戦、ATPマスターズ1000マドリード大会の3回戦敗退後に「ローラン・ギャロスを優勝しても好きにならない」と言うほどクレーコートを苦手とするメドベデフだが、今年の全仏オープンのサーフェスとは相性がいいという。「今日の試合でもそうだったが、少なくとも今年のこの天候、このボールでは、ハードコートのようにプレーできると感じている。この大会に戦うにあたって、全豪オープンとの違いは感じていないよ」とクレーコートでも自分にとってプレーしやすい状況だとコメント。

「大きな大会にこのような気持ちで臨めば、自分には大きなことができるということがわかる。ここローラン・ギャロスで負けるとしたら、相手がとてもいいプレーをするからだろう。よく動けているし、よく滑れている。彼(ブブリク)のドロップショットのウィナーは1本だけだったと思う。だから気分は最高なんだ」と語った。

2回戦でメドベデフは、トミー・ポール(アメリカ/同52位)と対戦する。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma