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2021.06.10

デイリートピックス

全仏オープン・ジュニアにワイルドカード枠が8つも!? あらためて押さえておきたいワイルドカードの仕組み

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ワイルドカードで出場した大会で優勝したカラツェフ


ATP500大会にWCで出場して
優勝したカラツェフ


彗星のごとく現れ、4月に行われた「セルビア・オープン」(ATP250)で地元の英雄ノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)まで倒したアスラン・カラツェフ(ロシア/同26位)。3月に行われた「ドバイ・デューティー・フリー・テニス選手権」(ATP500)にはWCとして出場し、そのまま優勝をもぎ取った。このように、WCは思いもしなかったドラマを生み出す可能性を秘めている。

グランドスラムのWC枠は最高8つ
マスターズでは開催国以外の選手が選ばれる傾向

グランドスラムで認められているWC枠は8つ。通常、開催国の選手が選ばれるケースが多い中、2019年のウィンブルドン男子シングルス本戦では半数がイギリス以外の選手だった。以下、直近の各グランドスラム(男子シングルス本戦)におけるWCで出場した選手の結果を紹介する。

・全仏オープン(2021):WCは8人。うち7人が開催国(フランス)の選手。WCで出場した選手の最高成績は2回戦
・全豪オープン(2021):WCは8人。うち7人が開催国(オーストラリア)の選手。WCで出場した選手の最高成績は2回戦
・全米オープン(2020):WCは8人。うち8人が開催国(アメリカ)の選手。WCで出場した選手の最高成績は3回戦
・ウィンブルドン(2019):WCは6人。うち3人が開催国(イギリス)の選手。WCで出場した選手の最高成績は2回戦 (※2018年大会でのWCは4枠のみで、そのうちイギリスの選手は2人しかいなかった)

ATPマスターズ1000大会では64ドローとなるため、WCの数もグランドスラムより少なくなり、4から5つとなる場合が多いようだ。今年の「マイアミ・オープン」(アメリカ)では4つのWCのうち1人だけ開催国の選手。一方「ムチュア・マドリード・オープン」(スペイン)では、4つのWCのうちすべて開催国の選手に与えられた。大会によって、ワイルドカードの使い方が大きく異なることがわかる。

ジュニアの大会ではどうなのか。ITFのJ1(2番目にグレードの高い大会)におけるWCの数は、出場選手の数もバラバラであり、WCの数も4から8程度と異なる。中には32ドローのうち6つがWC枠(しかもすべて開催国の選手)となっている場合もある。ジュニアの大会におけるWCは、開催国の選手が選ばれる確率が高く、またWCがドロー全体に占める割合も高い場合が多いので、開催国の選手にとっては大きなチャンスであると言える。

WCは大会をおもしろくする一つの仕掛け

大会が開催される国においては、自国の選手の活躍を見たいと願う人が多いはずだ。そのためWCで自国の選手を多く出場させることで観客をひきつけ、より盛り上げることができる。また、カラツェフのようにWCで出場した選手がランキング上位の選手を倒して優勝する姿には夢がある。WCは、大会をおもしろくする一つの重要な仕掛けであると言えるだろう。

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