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2021.06.23

テクニック

増田健太郎プロ解説! 地味にすごい!! バックハンド・スライスを磨く(1)[リバイバル記事]

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取材協力=内田駿大(チームコーチ)、撮影協力=MTSテニスアリーナ三鷹

いろいろな場面で使える! 
今こそ本物のスライスを取得しよう

バックハンド・スライスは、ディフェンシブなショットと思われがち。確かに、そういった側面もあるが、これほど使い勝手がいいショットもなかなかない。意外と我流で打っている人も多いのでは!? 本当のバックハンド・スライスとはどんなものか、増田健太郎プロに聞いた。

※解説/増田健太郎:1993年・94年全日本選手権優勝。マスケン・テニス・サポート(株)代表取締役。日本テニス協会公認S級エリートコーチ。
※『テニスクラシック・ブレーク』2019年8月号に掲載したものを再編集した記事になります

【動画】基本のスイング&早くスライスが上達する練習法



打つことができれば
プレーの幅が広がること間違いなし!


バックハンド・スライスは便利なショットです。まず思い浮かべるのは、時間稼ぎをするショット。苦しい状況で体勢を立て直すために使えるのは、
(1)球速がゆっくり
(2)バウンドが低い
(3)打点を引きつけられる
という特徴があります。そのほか、順回転では難度が高いアングルショットも打ちやすいですし、ロブも打ちやすい。リターンでは、ブロックリターンとして応用することもできます。
“それなら打てるよ”という人もいるかもしれません。でも、あなたのスライスはバウンドが高くなっていませんか? 滑らずに止まっていませんか? 単なる逆回転のかかったボールであるケースがかなりあります。せっかくなので、正しいスライスを覚えましょう。


この練習で上達が早くなる!!
「ワンバウンド・ボレー」

今まで打ったことがある人も、そうでない人も、この練習は非常に効果的なのでやってみましょう。2人1組で、数メートルの距離を取ります。ワンバウンドで手出しをしてもらい、ボレーの要領で打ち返します。この時、コントロールを重視すること。手出しした人の胸またはキャッチできる周辺部にしっかり返せるように集中すること。正しくコントロールするためにも、
(1)ラケットの構えは打点より少し上
(2)ボールに対してフェイスは垂直に当てる(=少し上向き)
(3)ボレーの要領で打ち返す
の3点を意識しましょう。

スライスが早く上達する練習法「ワンバウンド・ボレー」
スライスが早く上達する練習法「ワンバウンド・ボレー」

【動画↓】ワンバウンドのボールを正確に打ち返す練習法


スライスはこの3ポイントに気をつけよう!
(1)構えは打点より少し上
(2)ボールに対して垂直に当てる(=少し上向きの面)
(3)ボレーの要領で打ち返す


(2)

軸が崩れると、体が開き止まるスライスになるのでNG。ほかのショットと同様に、軸は崩れないように!


ココもチェック!!
「コンチネンタル・グリップで少し厚め」
で握るのがオススメ!


グリップは、コンチネンタルでもいいですが、そこから(自分から見て)1/4程度左回転させた少し厚めのグリップがオススメです。これで厚い当たりのスライスが打ちやすくなります


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技術解説写真=青山義幸