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2021.07.01

デイリートピックス

シフィオンテクやシャポバロフ、ダニエル太郎らが実感したメンタルトレーナーのメリット

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気になるメンタルトレーナーの費用

シフィオンテクのようにツアーにスポーツ心理学者を帯同しなくても、インターネットや電話を使ってメンタルトレーナーのサポートを受けることは可能だ。カリフォルニアのシリコンバレーに拠点を持つスポーツ心理学者は、対面、電話、オンラインでのコーチングを行っており、ゴルフ、バトミントン、テニスなどの選手に対してコーチングを行っている。費用は、アマチュアの選手で1時間125ドル、日本円にすると約14,000円だ。ただ、コーチの費用には人によって大きな差があり、人気や実績のあるコーチは当然費用が高くなる傾向がある。筆者の知人であるアマチュアゴルフプレーヤーが利用している心理学者のトレーニング費用は、1時間の電話で5万円以上かかるそうだ。


そのほかにも、「Woebot」などのアプリを使ってメンタルヘルスについて学ぶことも可能だ。スポーツ心理学に特化しているわけではないが、物事の捉え方や睡眠の重要性などメンタル面の健康についてボットが楽しく教えてくれる。「Woebot」は今のところ無料で利用することができる(※言語は英語のみ)。

メンタルトレーナーの仕事内容はさまざま

トレーナーによって仕事の進め方はさまざまだが、前述のシリコンバレー在住のトレーナーを例に内容を見てみよう。トレーナーの仕事は、まず現時点で選手が持っている心理面をコントロールするスキルを確認することから始まる。そして、その結果を元に、選手の目標合わせて今後どのような取り組みが必要であるかを共有する。過去の試合のレビューや今後の試合の準備も行う。メンタルの強化は1時間のトレーニングで大きな成果が出るようなものではないため、日ごろの心がけや練習方法などを学んだうえで、継続して行っていくことが重要になる。そのためメンタルトレーナーを採用する際は、長い時間をともに過ごすことを想定して、自分と合っている人を見つけることが大切だ。


メンタルはフィジカルと表裏一体

テニスプレーヤーのみならず、私たちのメンタルとフィジカルは表裏一体である。どちらかに問題があれば、少なからずもう一方にも影響が出てくる。スポーツの技術を高めようとする場合、ついフィジカル面にばかり力を入れメンタル面をおろそかにしがちだ。だが、上記のようにプロがこぞってメンタルトレーナーを採用し、その効果を実感しているところからも、スポーツにおいてメンタル面を強化することがいかに大切かわかる。長くテニスを続けていくためにも、メンタルのケアを行う方法を早いうちから学んでおくことは、後々大きな助けとなるだろう。


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