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2021.09.12

選手情報

18歳ラドゥカヌ、10代対決を制してGS2大会目でUS初制覇の快挙達成[USオープン]

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今大会好調な相手のサーブを攻略したラドゥカヌ

現地9月11日、USオープン女子シングルス決勝に進出したのは、18歳のエマ・ラドゥカヌ(イギリス/世界ランク150位)と19歳のレイラ・フェルナンデス(カナダ/同73位)。1999年大会以来となる10代による決勝は、ラドゥカヌが6-4、6-3で勝利し、グランドスラム初制覇を成し遂げた。

【動画】ラドゥカヌ、USオープン初制覇の瞬間&マッチハイライト
【写真】女子シングルス決勝ミニ写真館

大坂なおみ(日清食品/同3位)などトップ10の3選手を倒し、決勝に勝ち上がってきたフェルナンデス、そしてオープン化以降の大会史上初となる予選から決勝進出を果たしたラドゥカヌ。5日前、フェルナンデスは19歳の誕生日を迎えたが、その際にラドゥカヌにケーキをお裾分けするなど、仲が良いという2人。ラドゥカヌは決勝に向けて、「レイラとはタフな試合になるでしょうね。彼女は素晴らしいテニスをしている。でもそれは私も一緒。試合が楽しみね。お互いいい雰囲気になると思う」と語っている。ツアーでは初対決となった両者だが、ジュニア時代には2018年ウィンブルドンJr.2回戦で対戦。その時はラドゥカヌが、6-2、6-4で勝利している。

試合はラドゥカヌのサービスゲームからスタート。まずキープに成功したラドゥカヌは、続くフェルナンデスのサービスゲームで、0-40とブレークチャンスを迎える。その3本を凌がれたものの、粘っていくと6度目のブレークチャンスを握った16ポイント目、ラドゥカヌのリターンをフェルナンデスが返せず。ブレークに成功し、2-0とする。

しかし、直後の第3ゲーム、フェルナンデスはブレークバックのチャンスを迎える。3度は防がれたものの、相手のダブルフォールトで得た4度目のブレークチャンスでブレークバックに成功する。

その後はキープが続く展開に。前でさばく速いテンポのラリーが続いていく2人。その中で観客を沸かせるプレーが増えていく。

先にブレークチャンスを迎えたのはラドゥカヌ。5-4で迎えた第10ゲーム、フェルナンデスのサーブを叩いていくとブレークポイントを迎える。3本を凌がれたものの、4本目、クロスラリーから放ったダウン・ザ・ラインがウィナーに。6-4で第1セットを先取する。

第2セット第2ゲーム、フェルナンデスはダブルフォールトなどで0-40とピンチを迎えたが、ここはキープに成功。続くラドゥカヌのサービスゲーム、フェルナンデスは逆にチャンスを掴むと先にブレークに成功する。



第2セット先にブレークしたフェルナンデスだったが…

しかし、ラドゥカヌも簡単に主導権は握らせない。続く第4ゲームで、30-40と再度ブレークポイントを迎えると、ここでリターンエース。ブレークバックに成功する。ラドゥカヌは第6ゲームで30-40とチャンスを迎えると、ネットに出てきたフェルナンデスに対してストレートパス。これが決まって1ブレークアップに成功。4-2とする。

続くラドゥカヌのサービスゲームに対して、フェルナンデスも攻撃をしかけるがブレークはならず。5-3で迎えたサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップ。フェルナンデスが30-40とチャンスを握ったところでハプニングが発生する。直前のポイントでヒザを擦ったラドゥカヌが流血し、メディカル・タイムアウトがコールされて試合が一旦ストップする。この措置に対してイライラを見せたフェルナンデス。これで流れが変わってしまったか、ブレークはならず。第2セットは6-3、10代対決を制したラドゥカヌがUSオープンでグランドスラム初制覇を成し遂げた。

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