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2022.05.02

選手情報

[田中愛美プロコラム(14)]車いすテニス唯一の団体戦「ワールドチームカップ」が本日から開幕、“応援よろしくお願いします!”

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年に一度の戦いがいよいよスタートします!

こんにちは、車いすテニスプレーヤーの田中愛美(長谷工コーポレーション)です。
今回は、5月2日~8日にポルトガルで開催される国別対抗戦「2022BNPパリバ・ワールド・チーム・カップ(以下ワールドチームカップ)」のご紹介をしていきたいと思います!

【写真】トップ選手が一堂に! 日本チーム全員での写真がこちら

テニス競技は基本的に個人競技なので、ふだんは同じ国の選手同士でも一緒に練習することもあまりなく、各個人で遠征を回ることが常です。しかし、その中で1年に一度、唯一私たちがチームとして戦う舞台が「ワールドチームカップ(国別対抗戦)」。

健常でいうデビスカップやビリー・ジーン・キング・カップ(旧フェドカップ)が、車いすテニスの場合は男子・女子・クアード・ジュニアの全クラス同日程同会場で行われるので日本チームを始め、強豪国はかなりの大所帯になります。

この国別対抗戦ではそれぞれのクラスで予選ブロックの振り分けを行い、その総当たり戦の結果で決勝リーグへの進出が決まります。

女子でいうと4ブロック各3チームに抽選で分けられ、各ブロックの1位が決勝リーグ(準決勝)進出、2位は5〜8位決定戦、3位は次年度の出場権をかけて順位決定戦に臨むことになります。
基本的に日本チームは今まで男子・女子・クアードクラスは毎年出場していてメダル争いに絡んでいますが、ジュニアチームは昨年の大会が、2016年大会以来の出場となりました。そして、その5年ぶりの出場で強豪イギリスを下して優勝に輝いたのです。日本車いすテニス史上初の偉業と言える出来事でした。

さて、この国別対抗戦での勝敗の決め方はシングルス2本とダブルス1本の先に2試合勝利したチームの勝利となります。
先にシングルス2からスタートし、シングルス1、ダブルスと3試合を1つのコートで順番に行います。この時シングルスに出場する序列は世界ランキングが基になるのでシングルス2でよりランキングの高い選手を出すことはできません。シングルスとダブルスの間の休憩も短時間で体力勝負のところもあるので、いかにチームの選手の層が厚いかが鍵となります。各チーム4人まで選手登録が可能ですが、最低登録数の2人で出場している国も稀にあり、かなり国によって差が出るところではあります。

今年の日本チームは、男子が第1シード、女子は第2シード、クアードは第3シードとメダル獲得に向け全クラストップ4を集めて戦います。ジュニアは8番ですが、海外遠征未経験選手もいるため、ランキングでのシードは当てにならないので充分チャンスあり!

開催は5月2日から8日まで、決勝・メダル決定戦は例年ライブ配信があるのでぜひゴールデンウィークはポルトガルの時間に合わせて応援よろしくお願いします!


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