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2020.07.25

大会情報

勝ち負けだけがすべてではないUTRとは? グラムスリーが目指す世界へ通用する選手育成

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UTRは自分のテニスを知るための一つの指標

また、UTRが普及しているアメリカの大学テニス部にいたグラムスリーの渡部健介氏は、「UTRと他のランキング制度と違うのは、UTRは負け方によってレーティングが変わること。毎試合、自分がどのようなプレーをして、どのようなパフォーマンスをしているかという、中身を知ることができるシステムです。そういう意味で、『この子には負けたけど、パフォーマンスとしては悪くなかった』というようなテニスへの向き合い方、自らの成長との向き合い方が必ず変わってくると思います」と、次世代の選手育成に使えるとし、UTRを使うことのメリットを語ってくれた。

グラムスリーの渡部健介氏

さらなるUTRの普及に向けて川原氏は、「今回はプロでしたが、ジュニアの大会をやりたいですね。戦い方やメンタルも変わってきますし、UTRは選手のモチベーションにもなりますから」と、今後に期待を膨らませた。


 
また、今大会が行われた隣のコートでは、より高いレベルへの成長を求める8名のジュニア(13歳以下がメイン)が、尾﨑里紗選手と練習。大会の雰囲気や試合を間近で感じるだけでなく、実際にプロとウォーミングアップやラリーを行うことで、プロのレベルを実感できる機会を設けた。参加したジュニアからは「『相手の強いボールはしっかり踏ん張って打つ』というアドバイスでやってみたら良いボールが打ててよかった」、「厳しいボールもプロは当たり前のようにラリーが続いていたからすごいと思った」といった声が上がった。

UTRをより多くの人に知ってもらうとともに、次世代の選手育成や発掘に力を入れるグラムスリー。これからもテニス界の発展に貢献していくに違いない。

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