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2020.08.27

選手情報

テニス史上最も成功したダブルスペア、ブライアン兄弟が引退!

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偉大な記録を作ってきたボブ・ブライアン(写真左)とマイク・ブライアン

アメリカ『ニューヨーク・タイムズ』紙は、男子テニス史上最も成功したダブルスペア、ブライアン兄弟がツアーに復帰せず、即時引退すると報じている。

2人で16度のグランドスラムを含む119度のタイトルを獲得し、ツアーで1100勝以上挙げ偉大な記録を打ち立てたブライアン兄弟は、昨年11月に2020年のUSオープンを最後に現役から退くことを表明。さらに昨今の新型コロナウイルスのパンデミックにより、「2021年にプレーすることがあれば、今年のUSオープンでもプレーするだろう」と計画の変更があるとしていた。
先日発表されたUSオープンのエントリーリストには名前が載っておらず、「このまま引退するのでは」ともささやかれていた。

報道によると、兄のマイク・ブライアンは「僕たちは心の中でこれが正しい瞬間だと感じている。この年になって、競争するのはとても大変なこと。まだプレーすることは好きだが、その準備をすることもできず、回復はより難しい」と、42歳となりトップレベルでプレーすることの難しさが理由だとした。また「ベッドから出てからジムに行き、ずっとテニスのことを考えていたような情熱が、今はもうないんだ」とも語っている。


2014年USオープンでツアー通算100タイトル目を獲得した

弟のボブは、「昨年はただ試合をしてポイント、賞金を稼ぐために出場していたわけではない。みんなに感謝の気持ちを伝え、最後にもう一度(ツアーの)雰囲気を感じるためだったんだ。USオープンの観客は僕たちにとって魔法のようなもの。それが開催されることとなり、(USTAの)努力に拍手を送りたい。でも、僕らにとっては正しくなかった」と、無観客で開催されることの無念さを口にしたという。

ブライアン兄弟の代名詞である、ジャンプして胸と胸を突き合わせるチェストバンプ。それが見られなくなってしまうことは寂しいが、彼らの新たな人生を応援したい。

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写真=NBP