2つの指標で誰かがトップに立てば
GOAT論争は終わりを告げる!
海外メディア『Tennis World USA』によると、元世界ランキング6位のジル・シモン(フランス)は自身の著書『This Sport That Makes You Crazy(発狂させるこのスポーツ)』の中で、『誰かがグランドスラム優勝回数と世界ランキング1位在位期間でトップになれば、“GOAT(史上最高の選手)”論争に終止符を打たれる』と書いていると報じている。
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誰かが、とは、もちろんビッグ3と言われるロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)のこと。

フェデラーが持つ記録の更新へ一歩ずつ近づくジョコビッチ
世界ランキング1位在位期間では、歴代1位のフェデラー(310週)に対し、現在ランキング1位のジョコビッチが猛追。順調にいけば、来年3月にその記録を抜くと言われている。それについて、シモンは、「フェデラーがトップをキープしていれば、ジョコビッチやナダルも良い選手だが、彼より強くないと言えるだろう」と綴ったという。
さらに「フェデラーの記録は絶対に抜かれないと信じている人が多いからこそ、このGOATの議論が何年も前から盛り上がっているんだ。だが、例えばジョコビッチが彼を追い越せば、その思考は崩れる。我々はフェデラーより彼のことが好きではないけどね」シモン。フェデラーが美しいプレーを見せるだけでなく、数々のテニス界の記録を持っているからこそ、史上最高の選手と呼ばれる理由だと言うのだ。

そして、フェデラーが持つグランドスラム最多優勝回数20度と1位在位期間310週という記録が塗り替えられた場合は“話が変わる”と主張する。
「フェデラーの記録が抜かれれば、我々は見て見ぬふりはできなくなる。一人の選手(フェデラー)に限定することができなくなるだろう」とシモン。「我々はフェデラーのゲームが最も見ていて楽しいものであるとしているが、(勝利に対して)効果的ではない。その点、ジョコビッチのプレーは、夢のような試合ではないかもしれないが、効果的だ。彼がグランドスラム優勝回数でフェデラーを越えたら、我々はもはや顔を隠すことができなくなるだろう(=フェデラーが史上最高と言っていられなくなるだろう)」。
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