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2020.11.18

選手情報

ナダルが機械によるラインジャッジに反対「人間的な部分がスポーツに価値を与える」

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世界ランキング2位のラファエル・ナダル(スペイン)が、現在「Nitto ATPファイナルズ」で使用されているホークアイによるラインジャッジについて「伝統的なコートのほうがずっといい」と語った。

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今年で50度目の開催となったATPツアー最終戦は、新型コロナウイルスの影響で無観客により開催されているが、今大会はラインパーソンも不在。今年のUSオープンの一部のコートで使用された機械によるラインジャッジ、「ホークアイ・ライブ」を導入している。
これはコンピューターを使いリアルタイムでボールを追跡し、ボールのインかアウトを判断。線審の代わりにコールまで行う機能だ。

これまで多くのトップ選手がこの機械の導入に賛同しており、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、「テクノロジーが発達したこの時代にこのシステムを導入しない理由はない」としており、ステファノス・チチパス(ギリシャ)も「正確かつ反応も速い。人間の目で見るより優れている」と絶賛している。

これに対し、ナダルは「議論を巻き起こしたくないがラインジャッジのある伝統的なコートのほうがずっといい」と真っ向から反対。
「確かに技術があり、その気になればコートには2人だけでプレーすることもできる。だが、人間的な部分がスポーツに何らかの形で多くの価値を与えると思う」と、テニスにおいて人間的な要素を取り入れることで多くの価値が生まれると語った。

敗れたティエムとの試合では、ナダルにとって疑わしい判定があったという。それでも「個人的には好きではないが、不満はない」と受け入れるしかないとナダルはしている。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma