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2020.11.24

メーカーズボイス

バボラ【ピュアドライブ2021】インプレ!! 佐藤博康プロが感じた8代目の魅力とは?

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BabolaT<Pure Drive 2021>
テニスクラシック編集部(川)
ピュアドライブ2021インプレッション


強く打たずとも伸びる球にオドロキ!!
軽く打ったほうがイイ?

まずフレーム自体がすごくしっかりしていて、打球感を手で感じられるのは好印象。打球感が柔らかいという先入観があるが、確かに柔らかさがあるのだが、このフレームだからこそ、ボールの食い付きもあり、気持ちの良い打ち味になるのだと思う。これがバボラ、ピュアドライブの良さだと私は思っている。

ストロークでは、スライス、フラット、スピンといろんな球種を試したが、フラット系のボールのノビがすごい。だからこそ、スピンをグリグリかける人にはある意味魅力的かも(というのは、自分がスピンをかなりかけるタイプなので)。逆に高い軌道がいい人は、このラケットの良さを生かせないのかなと思う。フラットドライブのように、スピードを保ちつつ適度なスピンがある方がベターだろう。





とはいえ、スピンがかからないラケットではないので心配無用。スピードのあるボールで組み立てながら、スピンを増やした緩いボールを使うとラケットの良さがはっきりわかると思う。

気になる飛びだが、思い切り打つよりも体の力を抜いて楽に打った方が、ボールの飛びは良く感じた。これはラケット云々ではないが、飛ばそうと思えば体に力が入り、その分だけボールコントロールも暴れてしまう。だが、ピュアドライブに関してはその差が大きいかなという印象。さらに軽く打った時のほうが、ボール初速が出ている感じがある。正直、これだけ軽く打って、スピードが出るのであれば、「思い切り打たなくていいや」と思えてしまう。一方で、思い切り打ちたい欲もあるのだが…。

ボレーでは面安定性が高く、フェイスも100平方インチで安心感がある。自分から攻撃していくネットプレーは楽だが、このラケットなら相手の速いボールでもしっかりブロックしてはじき返すことができる。常に攻撃できればいいがそうでない時でも助けてくれるラケットだと思う。


スペック:ピュアドライブ300g

価格:32,000円+税
フェイスサイズ:100平方インチ
ウエイト:300g(+-7g)
フレックス:RA72(+-3)
フレーム厚:23.0-26.0㎜
ストリングパターン:メイン16本×クロス19本
推奨テンション:50-59ポンド
グリップサイズ:1、2、3、4
グリップ:シンテックプロ(ブラック)

300g以外のスペックは2021年発売予定

佐藤博康プロ
1972年10月21日生まれ。身長175㎝、体重69g、右利き(バックは片手打ち)。浦和学院高校→亜細亜大学卒業。
全日本選手権では1994、2004年に男子ダブルス優勝(94年大会は学生在学中)。1999、2005、2008年にミックスダブルス優勝。
現在は、コーチ業を務めながら現役選手として活躍を続けている。


取材協力 バボラVSジャパン

バボラ公式サイト:babolat.com/jp/

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写真:松村健人 Photos by Takehito Matsumura/NBP