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2020.11.19

選手情報

ジョコビッチがATP選手評議会の参加が禁止に「多くの誤解がある」

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選手からの指名にもかかわらず
ATPがジョコビッチにNO!

世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、自らが立ち上げたPTPA(プロテニス選手協会)に加えて、8月に離脱したATP選手評議会の候補に選出されたものの、「ATPが妨害した」と現在開催中の「Nitto ATPファイナルズ」の会見で語った。

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今年のUSオープン開幕直前の8月、グランドスラムを17度制したジョコビッチは、ヴァセック・ポスピシル(カナダ)やジョン・イズナー(アメリカ)らとともにATP選手評議会を離脱。選手の利益を守り、より大きな発言権を持つことを目的としたPTPAを立ち上げた。

その後、12月に投票が行われるATP選手評議会メンバーの一人になんとジョコビッチが選出された。一部メディアにおいて、「自ら選手評議会に立候補としたのでは?」と報じられたが、ジョコビッチはこれを否定。「他の選手から指名されたんだ。僕が積極的に評議会に立候補したわけではないけど、僕とヴァセックは多くの選手から求められている。僕にとって素晴らしい兆候だし、選手を代表することができることに責任を感じ、光栄に思っている」と多くの選手から信頼されているからだとコメントした。
また、2つの組織に入ることについて、「PTPAとATP選手評議会のメンバーになることは、相反するものではないと思っている。PTPAを設立した8月にはそれはなかったし、だからこそ(選手による)指名を受けた」という。

しかし、その希望の光は消えた。
11月18日にATP理事会において、現役の選手が選手評議会以外の組織に属している場合、同組織のメンバーになることができないというルールを作ったというのだ。これにより、PTPAのメンバーがATP選手評議会に入ることはなくなってしまった。

これにジョコビッチは、「PTPAが何のために設立されたのか多くの誤解があるようだ」と不満を示しつつ、「我々は選手としてシステムの中でより良いポジション、待遇を求めて戦っているだけ。他の戦略的な次の一手を考えなければならない」と今後も選手の発言力を高めるため奔走していくとした。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma