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2016.07.20

大会情報

ウィンブルドン2016 REPORT

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ウィンブルドン2016 REPORT

世界で最も歴史のある大会、それがウィンブルドンである。
今年も多くのドラマが生まれた、
その舞台でいうルソンの選手たちは輝いた。

錦織 圭
「筋肉が切れてもいい」痛みを代償にして得た自信

錦織にとって、8度目のウィンブルドン挑戦を迎えた。過去最高成績は2年前のベスト16(4回戦進出)。第5シードで迎えたこともあってか、大会前「少なくとも準々決勝進出を」と目標を掲げた。



1回戦は、ツアー史上最速サーブ(時速263km)記録の持ち主、S.グロス(オーストラリア)。グラス(芝)コートはビッグサーバーが有利なサーフェス。イヤな相手だったが、「リターンがよく、先にブレークできた」と語るとおり、うまく攻略してストレート勝利。ただ、ここで恐れていたことが起きてしまった。試合途中、左脇腹を治療するため、メディカルタイムアウトを取ったのだ。そこは、ウィンブルドン前哨戦(ゲーリーウェバーオープン)で、途中棄権を強いられた箇所だった。

試合後、「体調は100%ではない」と語った錦織。だが、センターコートで行われたJ.ベネトー(フランス)との2回戦、全仏でも勝利しているA.クズネツォフ(ロシア)との3回戦では、試合巧者ぶりを発揮して勝利。過去最高成績に並んだ。


4回戦の相手は、M.チリッチ(クロアチア)。忘れもしない2014年USオープン決勝の相手だ。鬼門の4回戦を突破するに、ふさわしいカードとも言える。しかし、結果的に錦織の体は、すでに戦える状況ではなかった。試合が始まると、異変はすぐに明らかになった。まともにサーブすら打てない状況だったのだ。第1セットは1-6。もはや棄権するしかないだろう。ところが、ベンチに座り、下を向いていた錦織は第2セットに挑んだ。とはいえ、劇的によくなるはずもない。ゲームカウント1-5となったところで、自陣営から強い指示で、ついに棄権を申し出る。

「2年連続の棄権は、情けない思いがあった。だから、"筋肉が切れるまでやろう"と思っていた」と錦織。実は、今大会、どの試合もウォーミングアップの時点でかなりの痛みを感じていたのだという。「これだけのケガの中で、いい試合が3試合できたのは、来年の自信につながる」と前向きに語った錦織。 "サーブがもっとしっかりしてくれば、芝で十分に活躍できる"
4回戦突破という宿題は、来年に持ち越し。だが、芝での戦いに自信を深めたことは何より大きいはず。2017年ウィンブルドンが今から楽しみである。

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