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2021.01.06

メーカーズボイス

ルキシロン「4G(フォージー)」、錦織圭を世界トップに導いた第4世代ポリ<編集部の評価は!?>

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編集部
<正直>
インプレ!

ルキシロン「4G(フォージー)」

ルキシロン社にとって、第4世代となる「4G」の最大の魅力はコントロール性能、テンションロスの低さであることは十分紹介したはず。使用している選手からも、攻撃的なスタイル向けであることは想像できる。その打ち味はいかなるものか? 編集部(広)、(川)が正直な感想をお伝えする!
※使用ラケットは、Wilson「プロスタッフ97CV バージョン12.0」、テンションは46ポンドで貼っている。





編集部(川)
フラット系でボールが伸びる
スイング速度を上げられる
男性の中級者〜上級者向けのストリング

ハリ感のあるポリ・ストリングで中間的な硬さ。いかにもポリらしい硬さと言っていいだろう。ルキシロンのほかのポリと比較すると、同じテンションでも、ほかのポリより打球感の面で硬く感じられる。そのため、食いつきが欲しい方は少しテンションをいつもより落として張った方がいいと思う。

特にフラット系だとボールが伸びてくれるので、ストロークでガンガン攻めていきたい人にはオススメしたい。打球感はズッシリとした感覚がなく、球離れがほかのストリングより早い印象。ストリングでボールを持つという感覚が少なく、迷いなくボールをつぶしにいった方が、ボールスピード、スピン、コントロール性能が上がる気がした。そのため、ある程度スイングスピードを上げることができる男性の中級者~上級者向けのストリングだと思う。スピンをグリグリかけていきたい人には、ボールを掴みづらいのでオススメとは言い難い。ただスイングスピードを上げていけば、ナチュラルにスピンがかかってくれ、ボールのところだけがたわんでくれるような気持ちの良いインパクトになる。
サーブ、ボレーでもボールを弾きやすいのでストレスにならずに返球できるというか、ポリでもやさしく打つことができる。







編集部(広)
たわみの小ささが特徴
シュアな当たりは武器にもなる
しなりの小さいラケットにいいのでは!?

「4G」、恐れずに正直に書いてしまうと苦手なポリ・ストリングである。というのも、幾度かチャレンジした時に、好みの打球感ではなかったからだ。とはいえ、それも数年前というわけで、楽しみな試打となった。
ちなみに、色々と打った末に、私は「アルパワー」を、35ポンドというローテンションで張ってプレーしている。46ポンドというところにも、ちょっとビビりながらの試打ではあったが、逆に「4G」らしさというものがわかったような気がする。

まず、打球感はやはり柔らかくは感じない。おそらくは一定速度以下でのスイングでは、柔らかさは出せないのだと思う。すごくソリッドな打球感で、表現すると打球感は“パリッ”というもの。そのほかのルキシロンのポリは、さまざまな形でストリング面のたわみが感じられるのだが、「4G」に関しては、たわむ感じはない。もちろん、ゼロではないのだが、小さくたわんで瞬時に戻る感じ。大きくたわむ「エレメント(Element)」と対極にあるものだと感じる。しかし、だからこそのメリットがある。それが、スイートエリアで捕らえられると、非常にボールがコントロールしやすい。かといって、パワーがないというわけではない。しっかりしているからこそ、スイングの感じをそのまま表現してくれる。うなるようなボールは、私では打てないものの、十分な速度のボールが打てるとストロークを打っていて感じた。
そして、ボレーが非常に良かったこともご紹介したい。

今回、しなるラケットの代表格プロスタッフに張って試打したわけだが、「4G」が持つたわみの小ささという特徴を考えると、しなりが小さいタイプのラケットの方が、さらにパワフルに打てるし、よりフィットするのではないだろうか。ウイルソンならば、2月に発売となる「バーン100 V4.0シリーズ」、ウイルソンで最もしならない「ウルトラ100 V3.0シリーズ」、錦織選手が使用していた“バーン95”の後継に当たる「ウルトラ・ツアー95CV V3.0」「ウルトラ・ツアー95JP CV V3.0」といったところだ。スイングが速い人にとっては、また新たな世界が感じられそうだ。そこらんは、スイングの速い (川)のインプレを読んでみてほしい。





(2021/1/13更新)は「#DESIGNisTECHNOLOGY 限定!リバースモデル解禁!!」 乞うご期待!!



★[Wilson Web Magazineバックナンバー(2011年1月号~2020年3月号)]
https://wwm.tennisclassic.jp/archive/backnumber/index.html

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