ダブルスパートナーを選ぶポイントとは?さて、ダブルスにおいて、最も重要なことの一つに「パートナー選び」がある。ダブルスの名手たちが、どのようにパートナーを選んできたかをチェックしてみよう。ダブルスで最も成功したと言われているのが、昨年で引退したブライアン兄弟(アメリカ)である。左利きのボブと右利きのマイクは一卵性の双子で、容姿も非常によく似ている。だからこそ、生まれながらにして完璧なパートナーだったと言える。母親は元プロテニスプレーヤーで、双子の兄弟にテニスを教えた。兄弟にとって、初のダブルス・タイトルは6歳の時だったというから驚きだ。ちなみに、彼らの両親は2人を決して試合の対戦相手として戦わせなかったという。おもしろいエピソードである。彼らはボブが2010年に結婚するまで同じ家に住み、ツアー中は同じホテルの部屋をシェアしていた。彼らのように、ダブルスのパートナーになるべくして生まれてきたような2人にとっては、もう一方が何を考え、どのように互いを生かしながらポイントを取るのか、手に取るようにわかっていたのだろう。とはいえ、常にうまくいっていたかと言うとそうではなく、時に「他のパートナーを探したこともあった」という裏話もある。それでも20年以上にわたり、パートナーとして共に戦い続けてきたのは、やはり双子であるという、生まれながらにして授けられた運命が大きな意味を持っていたようだ。杉山さんは「楽しいかどうか」青山/柴原ペアは、柴原プロからのオファーそして冒頭でご紹介した杉山愛さんは、2020年に行われた『プレジデント』誌のインタビューにて、ダブルスのパートナーを選ぶポイントについて語っている。基準は、相手のランキングよりも、一緒にプレーをして楽しいかどうかが最も大切だったという。そもそも仲の良いパートナーとは、試合中もその絆が活かされ、目標を共有することができそうだから納得である。当然、技術的に長けた選手と組む選択もあるが、選ぶ基準はそれだけではない。杉山さんの視点は、ダブルスのパートナーを選ぶ際に非常に参考になりそうだ。それでは、今、日本で最も高いランキングである青山/柴原の場合はどうなのか?実は。11歳年下の柴原が、試合会場に行くためのシャトルバスで何度も会っていた青山に、“機会があったらダブルスを組んでもらいたい”と思い切って、お願いしたのがきっかけだったという。小柄な青山のネットプレーと、アメリカ育ちで強いストロークを持つ柴原のペアは、好相性だったわけだ。2人の成功の理由について青山は、「お互いにコミュニケーションがしっかり取れていることが重要」であるとしている。上記のブライアンブラザーズのケースでも、杉山愛のケースでもそうだが、お互いに理解しあい、共に戦うことができる相手を探すことが、ダブルスにとって一番大切だと言えそうだ。ダブルスのおもしろさはさまざまあるものの、シングルスで強い選手が、必ずしもダブルスで勝てるとは限らないところは魅力の一つだろう。ダブルスには、ダブルスならではの勝つために必要な要素がある。だからこそ、ダブルスに魅了されるファンも少なくないのだろう。ボレーが多い分スピード感があり、シングルスにはないおもしろさがある。今後も、日本人選手のダブルスでの、さらなる活躍が期待される。
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