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2021.05.28

デイリートピックス

チチパス、絶好調の要因は“瞑想”だった!? 瞑想がアスリートにもたらす効果とは?

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チチパスやジョコビッチらが実践!

4月のATPマスターズ1000モンテカルロ大会、ATP250リヨン大会と今シーズンのクレーコートで2勝を挙げるなど、このところ絶好調のステファノス・チチパス(ギリシャ/世界ランキング5位)。その理由を「呼吸法」や「瞑想」を取り入れたことによるものだと語った。テニス界ではノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)も瞑想を実践しており、テニス以外でもコート上で自分をコントロールするためにその効果を実感しているアスリートが多い。今回は、アスリートが瞑想を取り入れることで得られる効果について紹介する。


【動画】モンテカルロ大会でのチチパスのスーパーショット集!

瞑想(メディテーション)とは
心配事を消し去るために行うもの

私たちは、本能的に身を守るためにネガティブな思考を持っている。例えば、「もしこの車が急に発進したら、ひかれるかもしれない」と思うことで、車から離れて歩いたりする予防的な行動が生まれる。
一方、このような脳の働きが、時にテニスプレーヤーをはじめとするアスリートが自身の能力を最大限発揮する妨げになる場合がある。リスクをとって打ちこまなければならないタイミングで怖くなってミスをしたり、負けるのを恐れて保守的になりすぎてしまったりする。そのようなネガティブな感情をコントロールするために活用されるのが、瞑想のスキルだ。

瞑想は、ネガティブな考えや心配事を頭から消し去る効果がある。方法としては、まず安全で静かな場所に座り、目を閉じることから始める。目を閉じると、頭の中にたくさんの考えが存在していることがわかるため、それを一つずつ「この件を考えるのは後回しにしよう」と片付けていく。

考え事が一切なく、脳の中に何もない状態をつくるのが瞑想であり、訓練を続けると、すぐに頭が空っぽな状態をつくり出すことができるようになる。

とはいえ、いつも何かを考えるのが当たり前になっている私たちにとっては、突然、何も考えるなと言われても実践するのは難しい。そこで、まずは目を閉じた状態で呼吸の「吸う」「吐く」に集中してみるところから始めると、導入しやすくなる。そこから徐々に、鼻から長い時間をかけて呼吸をしたりしてコントロールできるようになると、瞑想がより深まるとされている。チチパスが語った呼吸法も、呼吸から精神をコントロールするために用いられている。

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