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2021.05.28

デイリートピックス

チチパス、絶好調の要因は“瞑想”だった!? 瞑想がアスリートにもたらす効果とは?

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瞑想とマインドフルネスの関係

西洋において考え方が爆発的に広がったマインドフルネス。この言葉を耳にしたことがある人も多いだろう。マインドフルネスは、ひと言で表すと「自分らしく今、この瞬間を生きる」ということ。私たちの脳は、将来、起こるかもしれない出来事を恐れたり、周囲に影響され過ぎて自分らしい決断を下せなかったりする。それらの外的な要因から解き放たれ、自分らしく今、この現在を生きるという考え方がマインドフルネスだ。

このマインドフルネスを実現させるために、瞑想が用いられている。そして、このマインドフルネスとテニスには非常に深い関係がある。

松岡修造氏が試合中に叫んだ
「この一球は絶対無二の一球なり」


「この一球は絶対無二の一球なり」という言葉は、早稲田大学庭球部のOBである福田雅之助氏が部に送った名言の一部。早稲田大学出身ではないが、元テニスプレーヤーの松岡修造氏がウィンブルドンでの試合で、マッチポイントまであと一本という場面で「この一球は絶対無二の一球なり」と叫んでサーブを放ち、ベスト8進出を決めたと言われている。

この言葉にある状態こそ、マインドフルネスな考え方である。結果を気にしすぎて感情が揺れたり、犯したミスにいつまでも引きずられたりするのではなく、今この一球のためだけに生きる。それこそがマインドフルネスな状態であり、アスリートが最も能力を発揮しやすい状況であると言える。

ナイキのパフォーマンスカウンシルのメンバーを務める心理学博士のミーガン・ジョーンズ・ベル氏は、瞑想を「スキル」であり、練習して身につける必要があるとしている。瞑想を身につけることができた選手は、コート上の練習だけでは得ることのできない、テニスにおいて最も重要なスキルを身につけたと言えるだろう。

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