close

2021.06.04

選手情報

フェデラー、2時間37分の激闘、元US覇者チリッチに勝利。全仏16度目の3回戦進出!![全仏オープン]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

拮抗した展開の中
流れをものにしたフェデラー

6月3日、全仏オープン男子シングルス2回戦、センターコート、コート・フィリップ・シャトリエ第3試合で第8シードのロジャー・フェデラー(スイス/同8位)が、マリン・チリッチ(クロアチア/同47位)と対戦。6-2、2-6、7-6(4)、6-2で勝利し、3回戦にコマを進めた。

【動画】フェデラーが見せたスーパーショット


2年ぶりの全仏オープン出場となったフェデラーは、5月31日の1回戦でデニス・イストミン(ウズベキスタン/同203位)と対戦。キレのいいワイドサーブにドロップショット、ネットプレーなど、フェデラーらしさを遺憾なく発揮し、6-2、6-4、6-3でストレート勝利し、2回戦にコマを進めている。

チリッチとは10度対戦経験があり、フェデラーは9勝。2017年ウィンブルドン決勝、2018年全豪オープン決勝と2度もグランドスラム決勝で対戦しており、いずれもフェデラーが勝利して優勝を果たしている。ランキングを落としているチリッチだが、キャリアハイ3位という選手。質の高いラリーが見られるゲームとなった。

第1セット第2ゲーム、フェデラーは40-0からブレークポイントを握られるが、ここを凌いでキープ。すると、続くチリッチのリターンゲームで今度はフェデラーが30-40とブレークポイントを握る。セカンドサーブを前に出てリターンをすると、チリッチの返球がネット。先にフェデラーがブレークに成功する。

フェデラーサーブの第4ゲーム、ファーストポイントでチリッチのリターンがアウトとコールされるが、オーバールールでポイントに。すると、今度は30オールでフォールトとコールされたサーブをチリッチがボール跡を確認してインだと認めるという素晴らしいシーンがあった。このゲームはフェデラーがキープして3-1とする。

続く第5ゲーム、チリッチのミスが続くと30-40とまたもブレークチャンスを迎える。次のポイントでラリーを続けると、チリッチのバックハンドがオーバーして2ブレーク目を奪う。続くゲームはチリッチがキープ。5-2で迎えたサービング・フォー・ザ・セットをラブゲームでキープして6-2。フェデラーがセットを先取する。
このセット、フェデラーはアンフォーストエラー5本(チリッチ12本)と安定感あるプレーを見せた。

第2セット第1ゲーム、チリッチは40-0からダブルフォールト2本もあってブレークポイントを迎えるが、ここを凌ぎ、14ポイントをかけてキープに成功。すると続く第2ゲーム、チリッチの思い切りのいいショットが続くと、フェデラーにミスが生まれてブレークを許す。続くゲームをキープして、チリッチは3-0とする。

さらに第4ゲーム、フェデラーは2度のブレークポイントを握られるが、キープに成功。このセット初めてのゲームを奪う。
続く第5ゲーム、フェデラーは2本のブレークポイントを迎えたが、凌がれてデュースに。続くポイントに行くところ、フェデラーがタオルで汗をぬぐっていると、タイムバイオレーションをコールされる(チリッチがサーブを打とうというタイミングで、フェデラーが構えていなかったため)。これに納得のいかないフェデラーは、レフェリーに抗議。これでしばし試合がストップする。再開後、フェデラーは、チリッチの回り込みフォアに対して、バックハンド・ウィナーを決めてブレークチャンスを迎えるが、ここではブレークバックならず。
フェデラーはさらに第8ゲームでブレークを許し、第2セットは2-6で落とした。

第3セット第3ゲーム、フェデラーはリターンでプレッシャーをかけて0-40とトリプル・ブレークポイントを握る。2本は凌がれたが、30-40のラリーでフェデラーが放ったバックハンドのダウン・ザ・ラインがラインぎりぎりにイン。フェデラーが先にブレークに成功する。しかし、第6ゲームで、チリッチがブレーク・バックに成功して3オールに。

その後は両者キープが続いてタイブレークへ。フェデラー2-1で迎えた4ポイント目、チリッチにダブルフォールトが出て、フェデラーが先にミニブレークに成功。そのまま6-4とセットポイントを迎えると、ワイドにサービスエース。フェデラーが第3セットを取る。

第4セット第4ゲーム、フェデラーは2度リターン位置を後方に変えて高いボールを使っていくと、30-40とブレークチャンスを握る。すると、ここでチリッチがダブルフォールト。フェデラーがブレークに成功。3-1とリードを作る。

4-2で迎えたフェデラーのサービスゲームは、ラブゲームでキープに成功。5-2とすると続くリターンゲームでブレーク。6-2で締めて、勝利した。

フェデラーにとって、全仏オープン3回戦進出は16度目。その3回戦では、ドミニク・コプファー(ドイツ/同59位)と対戦する。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録