テニスで強くなりたいけど学業もおろそかにしたくないジュニア必読!!テニスのプロを目指す子どもたちにとって、学業とテニスの両立は懸念事項の一つである。「ラファ・ナダル・アカデミー」や「ムラトグルー・テニス・アカデミー」はインターナショナルスクールを施設内部に擁し、大学進学まで見越した教育を行っている。そこで、ラファ・ナダル・アカデミーとムラトグルーアカデミーにおける学業とテニスの両立について紹介する。【SNS】ラファ・ナダル・アカデミーってどんなところ!?
【SNS】ムラトグルー・テニス・アカデミーでのジョーンズ怜音の練習風景
「ラファ・ナダル・アカデミー」
施設とコーチ陣ラファエル・ナダル(スペイン/世界ランキング4位)が運営に携わる「ラファ・ナダル・アカデミー」。リゾート地であるスペインの美しい島・マヨルカ島に位置し、気候も非常にいいことで知られている。マヨルカはヨーロッパ人が老後に暮らしたいとあこがれるような美しいビーチや景観を擁している。ナダルをはじめ、トッププロが練習の拠点としているため、間近にプロのトレーニングや生活を垣間見ることができるアカデミーだ。テニスコートが屋内外ハードコート、クレーコートを合わせて27面あるほか、パデルコートやスカッシュコート、プールなどの設備もある。さらに現在、インドアのハードコート3面とクレーコート7面などを備えた多目的ホールを建設中で、屋外クレーコート7面の拡張も予定されているという。施設内にはオリジナルグッズを販売するショップもあり、帰国時のお土産にぴったりだ。また、ナダルが獲得したトロフィーが飾られているミュージアムもある。アカデミーにおけるヘッドコーチとして、ナダルの叔父でかつてのコーチだったトニ・ナダル氏、テクニカルディレクターとして現在ナダルのコーチを務めているカルロス・モヤ氏が在籍している。ナダルはこのマヨルカ島に生まれ、現在の居住地もマヨルカである。ナダルが生まれたこの土地にあるアカデミーには、テニスファンであれば興味がある人も多いだろう。アカデミーの運営には積極的にナダルも参加しており、練習も行っている。ナダルの他にはキャスパー・ルード(ノルウェー/同12位)やフィリックス・オジェ・アリアシム(カナダ/同16位)なども拠点にしている。年間・半期プログラムで
インターナショナルスクールに留学しながらテニス同アカデミーでは、子ども向けから大人向けまで様々なコースを用意している。中でも、テニスでプロを目指すジュニアが集まるプログラムが「年間プログラム」と「半期プログラム」だ。期間中はアカデミー内にあるアメリカン・インターナショナル・スクールに通うことができる。また、奨学金制度も用意されており、志願者の将来性によってコース料金の5%から25%をカバーしてくれる。・年間プログラムの期間:9月から6月までの10ヶ月間・半期プログラムの期間:9月から1月まで(前期)と、2月から6月まで(後期)のそれぞれ5ヶ月間実際に、子どもをこのプログラムに参加させている知り合いの話では、その日に食べた食事の内容やトレーニングの内容および子どもの取り組み方の質などに関するレポートが親宛てに送られてくるそうだ。このような対応により、親としても非常に安心して預けられる場所であると言えるだろう。プログラムの内容(ラファ・ナダル・アカデミーのホームページより)・週17時間のテニストレーニング・週6回、トータル15時間のフィジカルトレーニングおよびキネシオロジー・アメリカン・インターナショナル・スクールへの通学・アカデミー内のチューター付きレジデンス・朝食、昼食、おやつ、夕食・医療、理学療法、栄養サービス・大会でのコーチング・メディカルチェックとストレステスト・心理的サポートとメンタルトレーニング・週末のレクリエーション活動費用についてはウェブサイトに公表されていないが、ロイターの情報によれば、1年間のトレーニングおよび学費の総額は56,000ユーロ(2017年時点)、日本円にして約720万円とある。ただ、前述のように志願者の将来性によってコース料金の5%から25%をカバーしてくれる奨学金制度がある。コロナ禍においては、入学前に動画などによる審査を行っているようだ。また、同アカデミーでは、選手たちが奨学金を得てアメリカのトップ大学に入学することに力を入れている。アカデミー内にあるインターナショナルスクールもアメリカの方式で学習が行われており、テニスを活かした大学進学に強い。2021年の卒業生の一人で、イギリス出身のジュニアがこの秋に、スタンフォード大学に入学する。
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