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2022.03.29

大会情報

「第1ゲームの後は座ってはダメ!」あらためて確認しておきたいテニスのルール

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“あれ?”と思いがちなテニスのルールをおさらい

テニスは、ポイントの数え方やプレー中は声を出してはいけないなど、テニス初心者にとっては少し難解なスポーツだと感じられるかもしれない。コーチングに対してはペナルティが発生するなど非常に厳格だが、ニック・キリオス(オーストラリア/世界ランキング102位)は試合中に観客と雑談したり、サーブのコースを相談したりしている姿が目撃されている。これらはコーチングに当たらないのか…。今回はITFのルールブックに基づき、意外と知らないテニスのルールを紹介する。

>>【動画】キリオスの試合で主審が観客に異例の忠告を行ったシーン

Q.ラケットが壊れたりウェアが破れたら休憩はもらえる?
A.必要に応じ休憩時間がもらえる

基本的に休憩についてはポイントが終了した後、次のサーブまで最長で25秒(グランドスラムの場合)、コートチェンジの際に90秒、セットとセットの間に120秒と決められている。とはいえ、使用している道具が壊れたり、ウェアに問題が起こったりした場合は休憩時間の延長が与えられる。

その他、具合が悪い場合やケガをした場合に一度だけ3分間のメディカルタイムアウト、トイレに行く必要がある場合にトイレットブレークを取ることなどが認められている。また、大会主催者の意向により、5セットマッチの試合では第3セット後、3セットマッチの試合では第2セット後に最大10分間の休憩が認められる場合がある。テニスの試合は、その時の勢いに大きく左右されるため、休憩時間の過ごし方や取り方も一つの戦略であると言えるだろう。

Q.第1ゲームの後は座ってもいい?
A.座ってはいけない

上記のように、通常はコートチェンジの際に休憩が与えられるが、各セットにおける第1ゲームの後は休憩が与えられないため、基本的にすぐ次のポイントを始めなければならない。ゆえに、ベンチに座って食事をとる時間はないと考えてよいだろう。

とはいえ、各ポイント間に認められている最大25秒の休憩では、汗を拭いたり水を飲んだりすることが許されているため、第1ゲームの後であっても座っている状態でなければ水を飲むことは可能だ。

Q.観客がコーチングしてもいい?
A.どんな方法でもコーチングはダメ

コーチングは、オンコートコーチングが認められているケースを除き、どんな方法であっても禁止されている。ところが、キリオスは大切な場面で打つサーブのコースを観客に相談してポイントを取ったり、試合中に観客と雑談したりしている。

ITFのルールブックによれば「コーチングは、あらゆる種類のコミュニケーション、アドバイス、または指示であり、プレーヤーに対しいかなる手段によるものも該当する」とあり、コーチングの発信源はコーチに限定されていない。そのため、基本的には観客によるコーチングも含まれるはずだが、この辺りはテニスのエンターテイメント性を考慮しコーチングとみなしていないと言えるだろう。

Q.雨で試合が中断した場合はコーチングを受けることができる?
A.試合が中断している間はOK

雨の多い場所での試合は、頻繁に中断される。試合が中断されている間はコーチと共に時間を過ごし、コーチングを受けても問題ない。とはいえ、雨が降っていても選手がまだベンチで雨が止むのを待っている間などはコーチングすることができないので要注意だ。

「あれ!?」と思ったら一度ITFのルールブックを確認してみよう

特にジュニアの大会など、審判なしで試合が行われるケースも多いテニス。そのため、各選手がルールをしっかり知っていることが重要だ。ルールを知らないことによってポイントを失うことだってある。「あれ、このケースはどうなるんだっけ!?」と疑問に思うことがあれば、一度ITFのルールブックなどを読んで確認してみよう。



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