close

2021.03.20

デイリートピックス

ブルゲラテニスアカデミーや世界No.22ジュニアも! 香港のテニス事情【前編】

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

香港で大きな大会があるときに使われる、ヴィクトリアパーク内にあるテニスコート

通常であれば、日本から4時間程度で訪れることができる香港。実はテニスが非常に盛んで、WTAの大会も行われています。香港という小さい地域のなかで、どのようにテニスの文化が育まれているのかを、2回に分けて紹介します。

コロナ禍でコートが使えない期間も…
再開時にはパニック

香港でテニスに親しむ人々のすそ野は広く、子どもから大人まで、初心者からプロレベルの選手までテニスに親しんでいます。新型コロナウイルスの影響で何度かコートが使えなくなった際も、コートの利用が再開するときにはいつも予約デスクに行列ができ、オンラインブッキングシステムがダウンするほど多くの人がテニスコートの再開を心待ちにしていました。

香港のパブリックコートの費用は、平日34香港ドル(約480円)、休日やピークタイムは42香港ドル(約590円)です(照明つきのコートは57ドルで、約800円)。一方、東京都の都営コートは、有明テニスの森で平日1時間1,500円、土・日・祝日が1,800円なので、香港のほうがかなり割安であると言えるでしょう。

ちなみにパブリックコートを借りるには、香港に在住している人が保有している香港IDの番号が必要になります。そのため旅行者が気軽にパブリックコートを利用するのは難しいのですが、香港に居住している知り合いがいあれば、オンラインかあるいはコートに直接出向いて予約することが可能です。


香港のパブリックコートの様子

スペインのブルゲラテニスアカデミー
分校がある

1993年、’94年の全仏オープンを制したセルジ・ブルゲラ(スペイン)。彼の父であり、セルジのコーチでもあったルイス・ブルゲラが創設したのが、スペインのバルセロナに本拠地を持つブルゲラテニスアカデミーです。現在WTA世界ランキング13位のガルビネ・ムグルザ(スペイン)も、ブルゲラテニスアカデミー出身です。

実はこのブルゲラテニスアカデミーの分校が、香港のサイクンという場所にあります。サイクンはカオルーン側の中心地であるチムサーチョイより車で30分ほどの場所にある、海辺の町です。2016年に設立された施設は非常に新しく、インドアコートも完備しています。コーチ陣も非常に優秀で、世界ランクキャリアハイ208位のベネズエラ人コーチや、ブルゲラテニスアカデミーでプロを目指していたコーチなどが在籍しています。また、宿泊施設やレストラン、スイミングプールなども併設しています。

希望をする生徒にはスペイン語も教えており、本拠地であるバルセロナにもたびたび生徒を帯同しています。また、UTR(ユニバーサル・テニス・レーティング)の大会も頻繁に開催しています。

クレーが得意だったセルジ・ブルゲラの名を冠したアカデミーですが、残念ながら香港の分校にはクレーコートはありません。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

Photo by Yuzuka Yamane