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2021.05.11

テクニック

テニスのダブルスで勝つ! ブライアン兄弟の“カベのようなボレー”を取得するにはどうすればいい?(5) [リバイバル記事]

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長年世界のトップペアとして活躍したブライアン兄弟のダブルスのテクニックや戦術を紹介!

ブライアン兄弟に学ぶ
レシーブゲームでの戦術

ダブルスのエキスパートである佐藤哲哉氏が、世界の第一線で活躍している男子ダブルスの強豪ペアを取り上げ、その得意な戦術やテクニックを詳しく解説。前回に引き続き、ブライアン兄弟が得意としたテクニックを取り上げるが、今回は彼らが普段行っていた練習とレシーブゲームでポイントを取るパターンを紹介。きっとダブルスをプレーする一般プレーヤーの皆さんにとってヒントになるはずだ。

※解説/佐藤哲哉:1991年、92年、93年、95年の全日本テニス選手権大会男子ダブルスチャンピオン。91年と92年にはデビスカップで松岡修造とダブルスを組んでいる。現在はダブルスのスペシャリストとしてジュニアから一般まで幅広い層を指導
※『テニスクラシック・ブレーク』2018年10月号に掲載したものを再編集した記事になります

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テーマ:ブライアン兄弟の“カベのようなボレー”は効果抜群の練習法の賜物!《レシーブゲーム編》

【1】ボレーの総合力を高める
究極の「ルーマニアンボレーボレー」

今回はまず、ブライアン兄弟が頻繁に行っていた練習法から紹介しましょう。代表的なのは、ルーマニアンボレーボレーです。ダブルスファンなら誰もがご存じでしょう。

楽天オープンや動画サイトなどで彼らの練習をご覧になった方も多いと思いますが、このルーマニアンボレーボレーは大きく分けて2種類あります。

1つは、ネットを挟んで2人がサービスライン付近に立ち、ボレーボレーを行う練習法。もう1つは、サーバーとレシーバーに分かれて行う練習法です。

2つ目の練習法を詳しく説明すると、まずサーバーがサーブを打って前進し、レシーバーはリターンを返します。次に、サーバーはサービスライン付近で構えてボレーし、その後はボレーボレーに移るという内容です。

ルーマニアンボレーボレーには、ルールがあります。それは、お互いに対角線上のポジションをキープしながら左右に動き続けることと、つなぎのボレーを続けてミスを犯さないことです。動画サイトでは、彼らが離れた距離を保ちつつも比較的速いボレーを続けているところを見ることができます。その様子は驚異と言っていいでしょう。

この練習法は、ボレーの総合力を高める効果抜群の練習法です。つなぎのボレーに慣れることができるほかに、ボールを見る習慣をつけられます。加えてボールをコントロールする力も磨くことができます。ぜひ試してみてください。


《動きながらボレーをつなぐ》

ルーマニアンボレーボレーは遠い距離からつなぎのボレーを続けるのが特徴

●基本編

ネットを挟んで2人がサービスライン付近に立ちボレーボレーを行う。お互いに対角線上にいて、図のように左右に動く


●応用編

サーバーとレシーバーに分かれて行う練習法。サーバーがサーブを打って前進し、レシーバーはリターンを返球。次に、サーバーはサービスライン付近で構えてボレーし、その後はボレーボレーに移る


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写真=石塚康隆(NBP)、青山義幸