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2020.08.26

大会情報

新サーフェスが原因!? W&Sで男女上位シードが敗退続く…

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中断期間中、好調だったティエムが初戦で敗退

8月22日から男女共催で行われている「ウエスタン&サザン・オープン」(アメリカ・ニューヨーク/ATP1000)が3回戦まで行われ、トップシードの敗退が続いている。

男子では世界ランキング3位のドミニク・ティエム(オーストリア)が、2回戦でフィリップ・クライノビッチ(セルビア)に2‐6、1‐6の完敗。女子では第1シードのカロリーナ・プリシコワ(チェコ)や第2シードのソフィア・ケニン(アメリカ)、第3シードのセリーナ・ウイリアムズ(アメリカ)が敗れ、USオープンへ不安を残した。

その要因となっているのが、今年から変更されたコートサーフェスだ。
USオープン会場であるUSTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センターのハードコートは1978年からデコターフが使用されていたが、今年からレイコールドへ一新。

レイコールドは、マイアミ・オープンやニューヨーク・オープンなど世界中の多くの大会で使用。同施設の最高執行責任者のダニー・ザウスナー氏は、「全面的な変革の結論としてコートサーフェスの新しいアプローチと技術を探求するときが来た」と変更の理由を明かした。
しかし、これによりボールスピードが例年より格段に上がったという。

USオープンを3度優勝し得意な大会としていたジョコビッチは、「コートの表面を塗り替えたのか、何があったかわからないが、以前よりも少なくとも20~30%は速くなっている。調整には時間がかかりそうだ」と新サーフェスへの対応が強いられるとした。
また、プリシコワやペトラ・クビトワ(チェコ)も「コートが速すぎる」と変わりすぎたコートサーフェスへの不満を吐露した。

3月中旬以来の公式戦で試合勘を掴むことや新型コロナウイルス対策のバブル(隔離エリア)に対応するだけでなく、USオープンまでの間でどこまでコートに順応できるかが、勝負のカギになるかもしれない。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma