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2017.09.20

メーカーズボイス

USオープン2017 REPORT

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フェデラーも満足のベスト8
デルポトロの準々決勝は大会屈指の大接戦となった

「ラファとここでプレーすることは楽しみだ。全豪のような素晴らしい戦いを、素晴らしい空気の中でやってみたい」、「ここ数日で数セットを行ったが、(背中の)感覚は悪くない。とてもうれしいよ」。

2年ぶり出場となったUSオープン、大会中、何度となく質問が飛んだのが、ナダルとの対戦について、そして背中の状態についてだ。ロジャー・フェデラーいわく"問題はない"。そして初戦のティアフォー戦に臨んだ。


36歳のロジャー・フェデラーはベスト8

初戦は難しい戦いとなる。試合開始直後、ブレークされると第1セットを落としてしまったのだ。第2セット、第3セットを奪ったものの、試合はフルセットに。危うい展開となったが、なんとか試合をものにする。再度、背中は問題ないと強調したフェデラーは、「準備が少し足らなかったことが原因」と語った。

2回戦の相手はユーズニー。パワフルなストロークを武器とする相手に対して、試合開始から翻弄して第1セットを6−1で奪う。しかし、これで一安心...とはいかなかった。調子の上がったユーズニーのショットに手こずると、ここからフルセットの勝負となってしまう。最後は振り切ったものの、初戦に続き、不安の残る試合となった。「準備の面で、少し妥協してしまったためだろう。ただ、まだ私は勝ち残っている。もっと安定した戦いをしていきたい」



その言葉どおり、続く3回戦(対ロペス)、4回戦(対コールシュライバー)は終始安定したプレーでストレート勝ちを収める。準々決勝の相手は、デルポトロ。思い出されるのは2009年の決勝。6連覇をかけて臨んだその舞台で対戦し、敗れた相手である。
 「ラファが最も手強いし、優勝の最有力候補であることは変わらない。でも、デルポトロも同じく手強い。あのグレートなフォアハンドを打ち返すことは簡単ではない」
警戒をして臨んだ準々決勝だった。第1セットは終盤でフェデラーがミスをして奪われてしまうが、第2セットは持ち前の速い展開に持ち込んで奪い返す。そして迎えた3セット目はタイブレークとなった。3-1、4-2、6-4...先にミニブレークしたフェデラーは、リードを保つ。7-6、8-7と2度のセットポイントを握ったがものにできず。一度、失った流れを取り戻すことはできなかった。

「今日はデルポのほうが上だったということ。ベスト8という結果には満足している。(優勝できなかったことについて)残念には思っていない。なぜなら、今シーズンは十分いい結果を出すことができているからだ」

今年、PRO STAFF RF97 AUTOGRAPHを相棒に、全豪オープンとウィンブルドンを制した。フェデラーにとって年間2冠は、2009年以来。"十分いい結果"というのもうなづける。36歳にして、素晴らしいシーズンを送ったフェデラー。まだまだ、その活躍を見たいところである。

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