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2017.09.20

メーカーズボイス

USオープン2017 REPORT

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ビーナス・ウイリアムズ
37歳のレジェンドは衰えを知らず
7年ぶりとなる準決勝進出を果たす

ビーナス・ウイリアムズにとって、年齢とは単なる数字に過ぎないのだろう。 プロ転向から23年目、37歳となった今年は、全豪、ウィンブルドンで準優勝、全仏はベスト16と特筆すべき結果を残してきている。長らく、アメリカをけん引してきたビーナスだが、BLADE SW104 AUTOGRAPH CVを武器にしたショットは衰えを見せない。そして初出場から21年目、母国でのグランドスラムで、その力を見せつけることとなった。


37歳のビーナス・ウイリアムズ

1回戦は18歳年下のクズモワ。セットを奪われる難しい展開となったが、落ち着いたプレーで退けると、2回戦ドダン、3回戦サッカリは貫禄のストレート勝ち。ここで妹・セリーナに、女の子が誕生といううれしいニュースが届く。「言葉にならないほどのうれしさ」と喜んだビーナスは、4回戦スアレス・ナバロ、接戦となった準々決勝クビトワ戦にも勝利して7年ぶりとなる準決勝進出を果たす。

36年ぶりのオールアメリカ人対決となった準決勝の相手は、ビーナスを「私たちの偉大なリーダー」と語るS.スティーブンス。1セットオールで迎えた第3セットは死闘となったが、5−5で迎えたサービスゲームで痛恨のブレーク。決勝進出は叶わなかった。
「運がある日もあれば、ない日もある。仕方ないこと。できる限り、攻撃的にプレーしたけれど、彼女のほうが少しだけ良かった」、アメリカのレジェンド、ビーナスは母国の若き才能を称えた。

ペトラ・クビトワ


昨年12月、暴漢に襲われ、手術を受けた利き手である左手はいまだ完治はせず。まずは復帰、そして大会優勝(バーミンガム大会)と目標をクリアしてきたペトラ・クビトワにとって、次なる目標はグランドスラムでの結果だっただろう。そ して、今大会、彼女は証明してみせた。2年ぶりのベスト8進出である。

ハイライトは、4回戦ムグルザ戦だ。大会中、ランキング1位が確定したウィンブルドン覇者を相手に、第1セット、1−4といきなりピンチを迎えた。しかし、ここで「落ち着いてラリーを続けるようにした」(クビトワ)すると流れが一変。PRO STAFF 97から放たれるボールがコースを突き、ストレート勝ちで退けた。勝利の瞬間、クビトワは両手で顔を覆って喜んだ(後に自身のTwitterでその表情がすべてを物語っていると語っている)。

続く準々決勝、ビーナス・ウイリアムズ戦はフルセット、タイブレークまで粘ったものの惜敗。 「この地でいいプレーを見せられたことが、何よりうれしい。再び準々決勝まで進めるとは考えもしなかった」

試合後に語ったクビトワ。ニューヨークのファンは、彼女の苦闘を知っているのだろう。試合後コートをあとにする彼女に、アーサー・アッシュ・スタジアムに集まった23,000人の観客がスタンディングオベーションでカムバックを称えた。

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