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2017.09.20

メーカーズボイス

USオープン2017 REPORT

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ファン・マルティン・デルポトロ
愛するNYのコートで復活をアピールするベスト4

昨シーズン、左手首の故障から復帰すると、1大会優勝、五輪銀メダルと結果を遂げたファン・マルティン・デルポトロ。だが、2017年に入ると、イタリア国際でのベスト8がベスト・リザルト直前のシンシナティも3回戦敗退と低調な中でUSオープンを迎えた。

デルポトロにとって今大会は、2009年に優勝を果たした「特別な思いがある大会」。だからこそ、やる気も高かったのだろう。3回戦まではオール・ストレート勝ち。4回戦のティエム戦は、先に2セットを奪われる苦しい展開となったが、大逆転勝利で準々決勝にコマを進めた。この試合、デルポトロは発熱による体調不良のため、「途中棄権しようと思った」という。しかし「そこで観客たちの応援が聞こえてきて、それがエネルギーに変わった」と語っている。


準々決勝は、8年前の決勝の再現となるフェデラー戦。この試合は、紙一重の攻防となった。セットカウント1−1で迎えた第3セットタイブレーク。6−6でのサーブでダブルフォールトを犯してしまう。奪われれば、試合を流れが変わる局面だったが、ここでフェデラーがミス。セットを奪うと、デルポトロのハンマーフォアが破壊力を発揮する。セットカウント3−1で勝利をもぎ取った。


「今大会のベストゲームだ。フォアハンド、バックハンド、サーブとすべてがうまくいった」というデルポトロ、BURN FST 95から次々と好ショットを放ち、ベスト4進出を果たした。 その準決勝は、8年前と同じ相手、ナダルだ。第1セットを奪ったデルポトロだったが、激戦の疲れが豪快な動きを鈍らせた。「ティエムとロジャーの2試合、体調不良もあって、疲れ切っていた...」とデルポトロ。セットカウント1−3で敗れ、大会を終えた。

「ケガでツアーを離れていた時期には、こういった場に戻ってこられるとは、まったく考えられなかった。何とも言えない気分だ」
それは"本当の意味でやっとツアーに戻ってこられた"ということでもあるだろう。全力でのプレーができるようになった今、彼はどの大会でも優勝候補となる。そう確信させたUSオープンだった。

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