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2020.07.26

選手情報

西岡良仁が第2回『N論』を開催。「キャリア」をテーマに中高生と語り合う

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弱音を吐いてもいい
ただしそのあとポジティブに!

Q.弱音を吐いてもいいですか?
西岡「悪いことじゃないと思います。ただ、そのあとポジティブであるべきです。ネガティブは人生的につまらない。人生ずっとハッピーでいたいと僕は思っているので。最終的にポジティブでいるようにしたほうがいいです」

Q.ケガをしている時はどうすべきですか?
西岡「左膝前十字靭帯をやったときは、上半身を徹底的に鍛えていました。できるトレーニングをめっちゃやっていましたね」

Q.テニス以外で好きなことは?
西岡「楽しそうなことは、すべてが好きです。なんでもトライします。今はゴルフにハマっています」

Q.試合前のルーティンはありますか?
西岡「僕は一切ルーティンを作りません。というのも、海外で同じことをやることは不可能なので。気候やボール、文化など、全て異なる状況なので臨機応変に対応するということに集中しています」

Q.確固たる自信は、どのように身に付けましたか?
西岡「母の影響もあるかもしれませんが、元々すごいポジティブでした(笑) ずっと根拠のない自信を持っています」

Q.コロナ禍もあり、全国大会がなくなっている。西岡選手ならどう考えるか?
西岡「避けられないことなので難しいですよね。僕も高校生の時に、疲労骨折で数ヶ月テニスができない時がありました。今だからこそ、理解できる部分はありますが、もし高校生だったら目標を失ってしまうかもしれません。大変だと思います。もしも、今、高校生だったら…、違うことで楽しんでいると思います。自粛期間中も、人には会えなかったけど、できることで楽しんでいましたし。落ち込んでいても変わらないので、ポジティブに違うことに目を向けてみてほしいと思います」


手応えを感じた第2回、その最後には
チャリティー精神の重要性を訴える

「第1回より、参加者の年齢が上がった分、聞きたいことも明確になっていましたね。意思を持って、これを聞きたいというのが感じられました。あと数年でプロになる人もいるかもしれない。この1、2年で分かれ道になると思うので少しでもサポートになればと思います」とイベント後に感想を語った西岡選手。そのイベントの最後には、学生たちにチャリティー団体の紹介、チャリティー活動の重要性を説いた。

「チャリティーマインドを育てられたらと思っています。オーストラリアの森林火災があった時に、寄付をしましたが、こういうことに自分も携わっている、関係しているということを覚えて欲しいです。今回ご紹介するのは2つ。『NPOカタリバ』は、被災地や貧困などの問題で、みんなと同じように夢があるのに環境に恵まれない子供たちをサポートする団体です。もう一つは『TSURUMIこどもホスピス』。難病の子たちの遊び場で、民間の寄付で運営しています。病気があって子供らしい生活ができない。そんな子供たちがいるわけです。僕がチャリティに興味を持ったのは3年前、21才の時です。養護施設にテニス関連のギアを寄付しはじめました。子供たちに何かをしたいという気持ちが強いんです。自分の影響力を使ってサポートできるなら使いたい。何かになるなら、やってよかったなと思っています。できるなら、やればいいと思います。相乗効果も生まれるし、心が満たされます。責任感も生まれます。つながりも生まれていくので、可能性があるならチャリティに携わって欲しい。日本にはあまりそういう文化はないですが、それを覆せればと思っています」

予定の1時間を軽くオーバーした熱の入ったイベントとなった今回に続き、第3回もやっていく予定だ。

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写真=N論事務局

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